What is "高専"?
専攻科について

日本の教育体系は大きく二つに分かれています。一つは高校から大学へと続くものであり、他の一つは高専本科から専攻科へと続くものです。専攻科は高専5年間の課程卒業者を主たる対象者として、さらに深く教育研究が行えるように設けられた2年制の課程で、現在までに60の高専に設置されています。徳山高専でも平成7年度に、全国で10番目に設置されました。
専攻科を修了するにあたり、一定の要件を満たせば、国の機関である大学評価・学位授与機構から「学士」の学位を得ることができます。一定の要件とは次のものです。
(1) 専攻科を修了すること(取得単位:62単位以上)
(2) 大学評価・学位授与機構が行う審査及び試験に合格すること
専攻科を修了し、「学士」を得れば、大学の学部卒業者と全く同じ資格になり、大学院へ進学できます。大学院では、学部卒業者とひと味違った活躍が期待されます。専攻科修了生の評価は高く、大学院への推薦入学を実施するところが急激に増加しています。
入学料は84,600円、年間授業料は234,600円です。これは高専本科と同じ金額であり、国立大学のおよそ半分です。したがって本科から大学3年次へ編入するコースと比べると、経済的負担がずいぶん軽くなっています。
徳山高専専攻科の特徴
1.複合教育の継承発展
本校には3つの専攻がおかれていますが、それらは本科の各学科と1対1に対応しています。そのため、本科における複合教育を継続して行うことができることから、日本の高等技術者機関における複合教育のパイオニア的役割を専攻科でも果たしています。
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本科 | 専攻科 |
本科と専攻科の整合性
2.基礎学力、特に英語力の充実
「世界に通用する」技術者になるためには、国際的な共通語である英語力の養成抜きにはその実現は考えられません。本校専攻科では、その実現のため有用な多くの科目を開設し、具体的にはTOEICを対象に、次のレベルに達することを目安に努力しています。
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3.充実した教養科目
技術者として世界で通用するためには、地球規模でいろいろなことを考え、行動することが強く求められています。コミュニケーション能力も、英語のみならず日本語に関しても、あるレベルまで養う必要があります。また、基礎科目の知識も広く習得しておくことが肝要です。さらに、リーダーシップのとれる技術者として、就業への心構えを整えることも重要です。これらの要求に対応できるよう、充実した教養科目を開設しています。
4.実践力と結びついた知識の総合化と創造力の育成
高専では、「高度なモノづくり」をなしうる実践力を養うことを目指しています。それを可能にするにはさまざまな知識が必要であり、特に本校がめざしている複合技術分野ではその必要性が増してきます。本校専攻科では、それらの実現には知識の総合化が不可欠であると考えており、そのためいくつかの講義や実験ならびに演習を準備しています。
5.密度の濃いインターンシップ
技術者として成長するためには、現実の課題に取り組む訓練を積むことがきわめて重要です。本校専攻科では、主として1年次の前期中にインターンシップを行います。企業で課題に取り組むことにより通用する知識を確認し、それらをさらにブラッシュアップするとともに、不足している知識を知り、新たな課題を見出すことにもなります。インターンシップをより有効に機能させるため、実習期間は約3ヶ月と長期間にわたります。
6.特別研究の重視・充実
本科において卒業研究を重視・充実した方針を継承発展させ、本校専攻科でも特別研究を学修成果の集大成として位置づけています。専攻科ではさらに高度な研究開発能力を育成するため、特別研究の成果の公表に関し、次の基本方針を定めています。
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特別研究の目標
学内では1年次末に中間発表会を、2年次末に特別研究発表会を開き、それぞれ論文集を刊行しています。なお、特別研究の指導は学位をもつ教員が担当しています。
7.活発な学協会での発表
特別研究の成果は広く学協会に発表されており、その状況はきわめて活発です。 学協会における講演発表件数は例年おおむね40件を越えており、専攻科に在籍している2年間で一人が平均2件は発表していることになります。また国際学会でも4~7件発表しており、論文も毎年7編ほど学会誌へ掲載されるなど、目標としている高度な研究開発能力を育成しつつあります。これらの実績は学外からきわめて高い評価を受けています。
8.社会人の受け入れ
本校では、企業との共同研究を積極的に行う方針を打ち出しています。その意味からも、企業で活躍している社会人技術者に広く門戸を開放し、積極的に受け入れる体制をとっています。技術や知識のリフレッシュを主目的とする場合はもちろんですが、企業で抱えている問題にじっくりと取り組むことも可能です。平成8年度、9年度ともそれぞれ1名ずつ、企業から社員が派遣されました。
9.工夫された入試選抜方法
選抜方法は学校長推薦、社会人特別選抜、学力選抜の3とおりがあります。本専攻科の大きな特徴は、学校長推薦において卒業研究に関するプレゼンテーションを課している点であり、研究面における基礎的素養ならびに研究への意欲を評価しています。入学者は常に定員(12名)の2倍前後と高い収客率を保っています。




