校長メッセージ

 

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    徳山工業高等専門学校は、1960 年代からの我が国の高度経済成長と工業化に伴う社会の強い要望により、関連分野の複合知識や技術を修得できる全国に数少ない高等教育機関として、1974 年 に徳山市(現在の周南市)に設立されました。中学校から入学する本科(5年制)は、機械電気工学科、情報電子工学科と土木建築工学科の3つの複合学科から構成されています。さらに1995 年には、より高度な専門知識・技術や開発力などを修得できる専攻科(2年制)を3複合専攻(機械制御工学専攻、情報電子工学専攻、環境建設工学専攻)を本科の上に設置しました。
 2019 年には本科創立45周年を迎えます。本校では、5年間や7年間一貫によるきめ細かな講義、演習、実験・実習や課題発見・解決型授業などにより、6つの複合専門分野の基礎から応用までの知識や技術などに基づく実践力、創造力やコミュニケーション力などを身につけることができます。本校の本科卒業生と専攻科修了生を『世界に通用する実践力のある開発型技術者』として地域や国内外へ送り出し、産業や専門技術の発展に大きく貢献しています。就職だけでなく、本科卒業後は専攻科進学や大学編入学、専攻科修了後は大学院進学などへのより高度な教育研究への進路も開けています。
 これから子どもたちが活躍する社会は、少子高齢化、人口減少、グローバル化の進展や技術革新などにより社会や職業のあり方が大きく変化する不透明な時代になると想定されています。こうした時代を生き抜き、高い志と意欲や夢を持つ人(ひと)として主体的に周囲の多様な人たちと協働して新しい価値を創造することができるように、「教員が学生に教える」ことから、学生が「何ができるようになったか」「何を学んだか」への教育改革が、日本の教育界全体で急速に進んでいます。
 本校では、教育の質保証を強化するため、文部科学省大学教育再生加速プログラム(AP事業)に高専で唯一採択され(平成28~31年度の4年間)、地域と密着し高い倫理観に裏付けられた技術者教育を可視化する事業を進めています。その中で、卒業時にどんな知識・スキルや能力が修得できたのかを、卒業・修了認定の基本方針(ディプロマ・ポリシー)として定めています:①基本的能力(工学の基礎知識・スキル)、②専門的能力(複合分野の専門知識・スキル)、③汎用的技能(課題発見・解決、合意形成、コミュニケーションスキルなど)、④人間力(自己管理力、責任感、チームワーク、リーダーシップなど)、⑤創造的思考力(知識・スキルを活用・統合し創成する能力)、⑥異文化対応力、⑦倫理的判断力。これらの知識・スキルや能力を学修成果として見える化した資料(ディプロマ・サプリメント)により提示することで.高専教育と社会が繋がる仕組みを構築しています。また、多様な異文化理解のもとで、特に英語による英語授業や専門授業を通して、地域に繋がるグローバル化に対応する高度な専門知識や課題発見・解決力を育成する事業も進めています。
 他高専を先導したこれらの事業を活用して、教職員と学生、保護者の皆様が一体となって、学生が楽しく「学べ」、活発な課外活動や学生会活動などができる学校環境をさらに整えていきます。
 最後に、保護者の方々や後援会、同窓会、関係者の皆様の日頃からの本校へのご支援に心から感謝申しあげますとともに、今後とも本校の発展にご支援くださるようお願い申しあげます。

                                                                                                   徳山工業高等専門学校長
                                                                                                                                      勇 秀憲

 

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