KOSEN(高専)4.0イニシアティブ:高専からのイノベーション挑戦

~ 山口県東部地区における技術教育ハブ拠点の構築 ~

 経緯 

 徳山高専は、日本有数の工業地帯をかかえる山口県東部地域の産業界の強い要望のもと、全国的にもめずらしい「機械電気」、「情報電子」、「土木建築」の3つの複合学科を擁する学校として、 1974年の開学以来、複合・学際的な技術者を育ててきました。
 2019年度から始まる国立高専機構の第4期中期計画期間にむけて、新産業を牽引する人材育成、地域への貢献をさらに推進するため、 ”KOSEN(高専)4.0イニシアティブ:高専からのイノベーション挑戦”として、 「
山口県東部地区における技術教育ハブ拠点の構築」 事業に取り組んでいます。

 事業内容の概略 

 徳山高専のKOSEN4.0は、広い意味での地域や近隣の高等教育機関などのいろいろな人たちとともに、世界に役立つ技術をリードしていくことができる開発型の技術者を育てる拠点づくりのための事業です。
 この事業では、ふだんの授業・実験・演習のほかに、学生が学科や学年をまたいで多様な課外講座を受けたり、各種のコンテストに低学年から積極的に参加したりする活動を応援しています。
 これらの活動により、学生が自分たちの意思で自分に興味のあることをしっかりと学び、巣立っていく学生たちが実社会で活躍し、その成果がまた地域に循環していくための”ハブ”(=人々が集まってさまざまなところにつながっていく”軸”)として徳山高専が機能することを狙っています。

 事業成果の概略 

 KOSEN4.0事業では、近隣の大学教員や地域にかかわる技術者を招いて、最先端の技術・仕事に関する特別講義や創造演習への助言をしていただきました。
 事業の一貫として,各教員が学科外の学生にも短時間で教えられる各種の課外講座メニュー(2018年12月時点で65テーマ)の提供に加えて、 学年横断の「ディープラーニング(AI:人工知能の一種)」勉強会、高学年の学生を中心とした学科学年横断の「身体知(人のからだが覚えている動作)」測定装置の開発プロジェクトなども行っています。
 課外講座については、学生が所属学科にかかわらず各教員に自分でコンタクトをとることによって放課後などに受講しました。
 高学年の学生のみならず、低学年の学生も放課後の講座を受講したり、事業予算で購入した小型パソコンで学科横断の放課後学習(高専祭での1年生の出し物の開発など)をしたりしました。
 今年度は、松江でのロボット・コンテスト(ロボコン)予選、徳島でのプログラミング・コンテスト(プロコン)本選、釧路でのデザイン・コンテスト(デザコン)本選に、KOSEN4.0事業予算を使って低学年の学生も参加しました。 参加した彼ら/彼女らが次年度以降に各種のコンテスト等で活躍してくれることを期待しています。
 低学年の学生を応援に参加させて参加メンバーが奮起したこともあり、プロコンでは課題部門の2チームが本選で敢闘賞を受賞し、デザコンでは審査員特別賞を受賞することができました。

 

1_souzouHP.jpg3_sintaitiHP.jpg5_yumemonogatariHP.jpg9_desconHP.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 今後の展開 

 徳山高専のKOSEN4.0は平成30年度単年度の事業ですが、今後も課外講座などの活動を進めたり、今回の事業実施で得たノウハウを将来の教育活動に活かしたりして行きたいと考えています。

Copyright(c) National Institute of Technology, Tokuyama College. All rights reserved.