地域連携

スリランカ駐日大使がGEAR5.0「介護・医工」分野中国地区協力拠点校の徳山ATチームを視察されました(2022/6/1)

スリランカのウィシュラマール・サンジーヴ・グナセーカラ駐日特命全権大使が2022年6月1日(水)に本校ATチームを視察されました。ご視察のきっかけは,GEAR5.0プロジェクトでスリランカ出身のサンパス技術補佐員を2022年4月から採用したことです。

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勇校長による高専の紹介の後,GEAR5.0ユニットリーダーの清田公保教員(熊本高専)がKOSEN-ATの取り組んできたアシスティブテクノロジー(テクノロジーを活用して、活動や生活がより良くなるように支援する技術)開発と社会実装についてプレゼンテーション(「KOSEN-ATプロジェクトSince2014」)を発表してくださいました。Kosen-ATとは、全国にある高専(55キャンパス)の教職員·学生で組織されたネットワーク活動で、高齢者や障害のある人々の生活環境(QOL)を支援するための技術や支援機器等の研究·開発に対する取り組みを行う組織です。

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本校ATチームの三浦教員(「徳山ATチームの紹介」),飛車教員(「LaTexとOctaveを用いたアクティブラーニング」),谷本教員(「日本語初学者のための漢字教材開発」),サンパス技術補佐員(「国際交流促進のための科学技術教材開発」)も本校のAT分野の取り組みについてプレゼンテーションを行い,大使はそれぞれのプレゼンテーションに真剣に耳を傾けてくださいました。

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専攻科の中村さんと内山さん(「共生社会実現に向けた徳山ATチームの挑戦」)が,ATチームの学生活動や多様性と共生を考えるセミナーなどを紹介した後,開発に協力しているボッチャの電動装置の実演を行い,大使も楽しまれました。ユニコーン株式会社による視線入力装置の実演も行われました。

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 クリエイションセンターでは石川職員,井本職員,安立職員が加工機等の説明を行い,大使も興味深く聴いておられました。

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大使は,社会の困りごとに基づく本校ATチームの活動をはじめ,多くの新しいことを知ることができたと喜びと感謝を表明してくださり,今後の本校とスリランカの国際交流と人材交流の発展を願っているとの結びの言葉を述べてくださいました。

これら大使ご来訪プログラムの全体コーディネートは,徳山ATチームリーダーが担当しました。ご訪問先は,徳山動物園(ゾウの自動給餌機の寄贈(担当:藤本教員)),下松市栽培漁業センター(オブジェ・イラスト支援(ATチーム学生)),株式会社山下工業所(パラリンピック採火器の設計(ATチーム学生))と,すべて徳山ATチームの活動にゆかりのある場所となっており,コロナ禍での地元の観光資源PRを意識したものとなっています。詳しくは,過去のATチームの活動をご覧ください。

今回の大使の視察では関係各所の皆様が惜しみなくご協力くださいました。ご協力,ご参加くださった皆様に御礼申し上げます。

徳山高専ATチームは,大使ご来訪を未来に繋げるための次のアクションを検討しております。人材育成と科学技術に基づいた社会の困りごとの改善に取り組んで参ります。引き続き,皆様のご理解・ご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。

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