地域連携

「第40回 多様性と共生を考えるセミナー 最先端テクノロジー×福祉」を開催しました。(2022/3/16)

  2022年3月16日(水)に「第40回 多様性と共生を考えるセミナー 最先端テクノロジー×福祉」をオンラインで開催し、学生から福祉関係者まで幅広い層の皆さんがご参加くださいました(参加者14名)。

  講師としてお招きしたのは、株式会社こころと代表で、ICT、AIアノテーション、RPAなど最先端テクノロジーによって、障がい者の才能を開花させることに成功しておられる大島三星先生です。

  紹介の部分では、会社設立後5年の間に300名以上の障がい者を直接雇用し、就労データ、育成PDCA記録データの評価分析を行ってきており、机上の知識ではなく、現場で蓄積された膨大なデータを最新のテクノロジーで分析していることが大きな特徴となっていることが説明されました。

Seminar40-2.png

 

Seminar40-1.png

 

  障がい者を雇用する企業側は、障がい者に適した業務がないと感じており、雇用される障がい者側は職場になじめないと感じている状況が放置されたまま、法定雇用率を満たすためだけに雇用され、1年以内に半数以上が退職するという現状で、障がい者雇用の環境整備が喫緊の課題であることが指摘されました。 

  この課題を解決すべく、障がい者の症状にとらわれすぎない科学的、客観的な定量評価により能力開発に取り組み、 障がい者の才能を開花させるスキームとして「こころとインサイト分析」を開発したということです。

  基礎アセスメント(人物評価)、インサイト分析(潜在スキルを算出)、才能開花アセスメント(スコアに基づくスキル検証)からなる本スキームにより、未経験から2カ月でプログラミング業務を担当できるようになった障がい者の例がケーススタディとして紹介されました。

  更に、障がい者の能力を活用する様々なソリューションをサービス化し、オンライン秘書サービス「こころとアシスタント」として提供されていることも触れられました。

Seminar40-3.png

 

  最後に、障がい者が地方においても雇用されるために、地方創生にも取り組み、ビジネス、医療、教育を3本柱とするドームタウン構想を進めていることが紹介されました。

Seminar40-4.png

 

  障がい者が主人公となる社会を実現しようと本気で取り組んでいる会社が素晴らしい成果を生み出していることが明らかになる講演と質疑応答でした。

  ご協力,ご参加くださった皆様に御礼申し上げます。

Copyright(c) National Institute of Technology, Tokuyama College. All rights reserved.