校長メッセージ


isami.jpg徳山工業高等専門学校長
勇 秀憲


徳山工業高等専門学校は、1960年代からの我が国の高度経済成長と工業化に伴う社会の強い要望により、ここ周南市(当時、徳山市)に高等教育機関として1974年に設立され、本年で創立47周年を迎えます。中学校から入学する本科(5年制)は、機械電気工学科、情報電子工学科と土木建築工学科の6専門分野の3学科から構成され、全国に数少ない複合分野の知識や技術を修得できます。さらに1995年には本科の上に、さらに高度な専門知識・技術や開発力などを修得できる専攻科(2年制)として、機械制御工学専攻、情報電子工学専攻と環境建設工学専攻の3複合専攻科を設置しました。
本校の教育目標は『世界に通用する実践力のある開発型技術者』であり、複合学科・複合専攻科における専門分野の基礎から応用までの知識や技術に基づき、講義、演習、実験・実習や課題発見・解決型授業などにより、次の7つの能力を身につけることができます:①基本的能力(工学の基礎知識・スキル)、②専門的能力(複合分野の専門知識・スキル)、③汎用的技能(課題発見・解決、コミュニケーションスキルなど)、④人間力(自己管理力、責任感、チームワークなど)、⑤創造的思考力(知識・スキルを活用・統合し創成する能力)、⑥異文化対応力、⑦倫理的判断力。本科卒業生と専攻科修了生を地域や国内外へ送り出し、産業や専門技術の発展に大きく貢献しています。また、本科卒業後は専攻科進学や大学編入学、専攻科修了後は大学院進学など、より高いレベルの教育研究への進路も開けています。
学生たちが将来活躍するVUCA(Volatility変動、Uncertainty不確実、Complexity複雑、Ambiguity曖昧)時代において、夢や希望を持って生き抜き、多様な人々と協働し新しい価値を創造できる技術者を高専教育で育成することは、新型コロナウイルス感染症によりさらに必須となりました。また、日々の学校活動の多くの場面で、コロナ禍はDX(デジタル・トランスフォーメーション、デジタル活用)を一気に加速させています。その中で、本科卒業時・専攻科修了時までの学習内容の到達目標を最低限のレベルとして明示した高専モデルコアカリキュラム(MCC)に準拠した「高専教育の質保証」のもと、「学びを止めることなく」感染対策を徹底して教育活動を行っています。ICTを利活用した遠隔授業も、その方法や内容を工夫し進めています。一つの授業の中で対面と遠隔を同時に行う“ハイフレックス授業”という新しい授業形態も進行中です。
コロナの収束がまだまだ見えない中ですが、「新しい生活様式」に基づく学校生活において、遠隔のみならず学生や教職員の対面の場面を大切にしながら、学生自らが学び、学生一人ひとりの到達度や能力を見える化した学生本位の「教育の質保証」を推進していきます。それにより、教育の本質である「主体的な学び」の実質化が進み、研究活動や課外活動なども含めた徳山高専の学校活動が楽しく活発で魅力あるものとますますなると確信しています。
皆様の日頃からの本校へのご支援、ご協力に心から感謝し、今後ともよろしくお願いいたします。

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