画像処理応用(Applied Image Processing)
専攻選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
情報電子選択2年前2講義百田正広
【授業の概要】
画像処理は、リモートセンシングといったマクロ的な応用から、顕微鏡下でのミクロ的な応用まで、また多くの分野で用いられるコンピュータ応用機器システムの基礎技術の一つとなっている。授業計画に示す基礎的事項およびその応用を学ぶことで、ディジタル画像処理の一端を理解することを目的とする。
【学修の進め方】
授業の進め方は、資料配布後、講義を行う。その後、応用例としてOpenCVを用いた演習を実施する。授業の進み具合によって計画は多少前後する。なお、授業内容を理解するために、予習復習を必ず行うこと。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 オリエンテーション
画像処理総論
シラバスに基づきオリエンテーションを行った後、画像処理の利用例について学ぶ。
2 回 画像入力装置と画像のディジタル化 ディジタルカメラの仕組みと標本化、量子化について学ぶ。
3 回 多様な画像と画像形式 カラー画像、グレースケール画像と画像フォーマットについて学ぶ。
4 回 画像の性質と撮像パラメータ
画素ごとの濃淡変化
画像の性質を表す諸量、明るさ・コントラストの変換、カラー画像の変換について学ぶ。【演習】
5 回 領域に基づく濃淡変換 種々の空間フィルタリングについて学ぶ。【演習】
6 回 周波数領域におけるフィルタリング 画像のフーリエ変換、周波数フィルタリングについて学ぶ。【演習】
7 回 幾何学的変換 線形変換、アフィン変換について学ぶ。
8 回 2値画像処理 2値化の基本処理について学ぶ。【演習】
9 回 動画像処理
空間情報の取得と利用
差分画像、オプティカルフローを用いた移動物体検出について学ぶ。画像と空間の幾何学的関係、ステレオビジョンについて学ぶ。【演習】
10 回 画像符号化 画像と符号、代表的な画像符号化方式について学ぶ。【演習】
11 回 画像処理演習の準備 演習用パソコンに、演習用ソフトウェアのインストールと動作確認を行う。
12 回 画像処理演習(1) OpenCVを利用した画像処理を体験する。
13 回 画像処理演習(2) OpenCVを利用した画像処理を体験する。
14 回 画像処理演習(3) OpenCVを利用した画像処理を体験する。
15 回 期末試験 前回までの学習内容から出題する。
16 回 まとめ 試験の解答・解説を行う。
【到達目標】本講義での到達目標は、一部の画像処理手法について理解し説明できることを目標とする。
【徳山高専学習・教育目標】C1【JABEE基準】1(2)d-1
【評価法】成績評価計算式を以下に示す。 
 最終評価点=0.8×試験(100点)+演習レポート(20点)
【テキスト】教科書:資料配布
参考図書:画像処理関連図書多数あり(図書館)
【関連科目】本 科:ディジタル信号処理(5年)、画像工学(5年)、数値解析(5年)
専攻科:システム計測工学(1年)、認識工学(2年)