本科 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | ||||
機械電気 | 必修 | 5年後 | 1 | 講義 | 大西 祥作 | ||||
【授業の概要】 現在、技術者としてのモラルが問われる事故や事件が多く報じられている。それらのことがらに対し、何が問題でどうしなければならなかったのか、事例を取り上げながら、問題意識を高めることを目標とする。 | |||||||||
【授業の進め方】 テキストを参考に、まず身近な興味のある事件や事故について受講生が検討結果を報告し、それについて討論を行う形式で授業を進める。そのため、担当するテーマについて、事前に自学自習を含めた十分な調査・検討が必要となる。また、最終レポート作成に備え、毎回の事例報告を整理し、まとめておくことが必要である。 | |||||||||
【授業計画】 | |||||||||
○ 1回 :オリエンテーションで授業の概要と進め方について説明する。 技術者の倫理とは何かについて、事例を挙げて説明する。 ○ 2回 :自分の興味がある過去の事件や事故についてアンケートをとる。 対象は教科書の事例でもいいし、それ以外のものでもいい。それを整理し、グループに 分け(3人が基準)、担当するテーマと発表日を決める。 1回目の講義と同様に、事例を挙げて説明する。併せて、プレゼンテーションの方法 についても説明する。 ○ 3〜4回目:著作権について説明する。グループごとに集まり、切り口や分担などについて検討する。 パワーポイントによる資料を作成する。 ○ 5〜11回:検討結果の発表(各回2組が目安) ○12〜14回:発表事例をもとにしてのレポート作成 ○ 15回 :最終レポートの提出、総括 ※ 検討のポイント ・事件や事故の概要 ・何が問題か ・技術者としてどうすべきだったか ・この事例から、技術者としてなにを学ぶべきか ※出典は必ず明記すること※ ○ 発表方法など ・発表はプロジェクターを用いて行い、時間は1テーマあたり25分程度とする。 ・討論(質疑応答を含む)は10〜15分とする。 ・2つのテーマを続けて行う。 ※ 各回の発表についてのまとめ方 ふたつのテーマのうちどちらかひとつを選び、その事例から、「将来技術者をめざす者として 何を学んだか」についてまとめ、その日のうちにBlackboardで提出する。 翌週に相互評価(ピアレビュー)する。 各回まとめの評価は、相互評価(5点満点×3〜4名)の平均点とする。 (提出方法や評価方法は都合により変更になる可能性があります) ※ 最終レポートのまとめ方 この授業を受け、多くの事例を通して学んだ「技術者倫理」についてまとめる。 まとめる際には、「将来技術者をめざす者として学んだことがら」をいくつかの項目について類別し、 どのような心がけでどのように対応すべきか、社会一般のことがらとして捉えるとともに、 自分自身のことがらとしても捉えるよう、心がけていただきたい。 レポートはA4判とし、4ページ程度を目安とする。 | |||||||||
【到達目標】 | 社会や自然に及ぼす技術の効果と影響について、技術者がその責任を負っていることに気付き、将来技術者をめざす者として技術者の責務について自覚をもつようになれば、一応の目標は達成できたと判断できる。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | A2 | 【JABEE基準】 | 1(2)b | ||||
【評価法】 | 最終成績は、次の4項目の合計で評価する。 1. 発表に使われたパワーポイント:20%(20点満点) 2. プレゼンテーション:20%(20点満点) 3. 各回まとめの評価:30%(各5点×6回) 4. 最終レポート:30% | ||||||||
【テキスト】 | 齋藤了文・坂下浩司:「はじめての工学倫理」(昭和堂) | ||||||||
【関連科目】 | 本 科:哲学、心理学 専攻科:技術者の倫理、安全工学概論 |