光情報処理(Optical Information Processing)
専攻選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
情報電子選択2年前2講義原田徳彦
【授業の概要】
レーザ光を用いたコヒーレント映像システムは超並列情報処理として期待される。その物理数学的基礎となるフーリエ変換光学について演習を行いながら理解する。また、様々な空間フィルター応用技術について学ぶ。
【学修の進め方】
輪講の形で英語を翻訳してまとめたもの(毎回、A4用紙1ページ程度)を発表する。授業内容を理解するために、予習復習を必ず行うこと。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 2次元フーリエ変換の定義 2次元関数の空間周波数による表現法
2 回 2次元フーリエ変換の物理的解釈 空間周波数の物理的解釈
3 回 フーリエ変換定理 線形定理、相似定理、シフト定理、保存定理、畳込み定理、自己相関
4 回 フーリエベッセル変換 円対称関数のフーリエ変換。ベッセル関数
5 回 よく利用される関数のフーリエ変換 矩形関数、シンク関数、三角形関数、コム関数、円形関数
6 回 線形システム 線形性と重畳積分、時間不変と空間不変
7 回 2次元標本化定理 標本化定理の導出と補間法
8 回 ヘルムホルツ方程式 単色波の表現、波動方程式
9 回 グリーンの定理 グリーンの定理と回折理論
10 回 キルヒホフの回折理論 スクリーン開口からの回折波
11 回 フレネルとフラウンフォーファ回折 回折波のフレネル近似とフランフォーファ近似
12 回 レンズの位相変換作用 球面レンズの近軸近似
13 回 空間フィルタと光情報処理 マッチドフィルタ、合成開口レーダ
14 回 空間フィルタと光情報処理 計算機合成ホログラム
15 回 期末試験 1回から14回までの範囲から出題する。
16 回 まとめ 期末試験の解答・解説を行う。
【到達目標】フーリエ変換光学についてその数学の理解、物理的イメージを掴むこと。空間フィルタの光情報処理の応用技術について理解すること。
【徳山高専学習・教育目標】C1【JABEE基準】1(2)d-1
【評価法】期末試験(100%)を以て評価する。
【テキスト】Introduction to Fourier Optics
【関連科目】本科:情報通信工学(4年)