コンピュータ総合演習(Practice of Computer)
専攻選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
機械制御必修1年後2演習池田 光優
【授業の概要】
コンピュータを使って全てをプログラムによって動作させる製品の一つである”人工衛星”に着目し、日本大学で開発された人工衛星組み立てシミュレーションシステム”HEPTA-Sat"を用いて、コンピュータを使って自動で製品を動作させるときに必要な手順を身につけるとともに、本科で培った知識を基に人工衛星を使って、環境観測を行えるようにする実習を行う。
【学修の進め方】
前半はHEPTA-Satの組み立てを行いながら、HEPTA-Satの構造を理解する。後半は独自のセンサをHEPTA-Satに組み込み、環境測定が行えるようにする。その過程は適宜、全員の前で報告・討議し、最後に製品発表会を行う。学習シートは適宜、配布する。Blackboad を用いたe-Learning システム上で、資料配布やレポート提出を行う。授業内容を理解するために予習復習が必須である。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 オリエンテーション、HEPTA-Satの組立、テスト(1) 授業の概要、進め方とその内容、到達目標や評価法について説明する。その後HEPTA-Satの組立、テスト(Getting Started:1-97)を行う。
2 回 HEPTA-Satの組立、テスト(2) HEPTA-Satの組立、テスト(EPS & Comm. Boad:98-134)を行う。
3 回 HEPTA-Satの組立、テスト(3) HEPTA-Satの組立、テスト(CDH boad:135-183)を行う。
4 回 HEPTA-Satの組立、テスト(4) HEPTA-Satの組立、テスト(Sensor boad:184-263)を行う。
5 回 基地局ソフトの開発(1) 基地局ソフトの開発(Communication:264-315)を行う。
6 回 基地局ソフトの開発(2) 基地局ソフトの開発(Grand Station:316-335)を行う。
7 回 HEPTA-Satのケース作成(1) HEPTA-Satの外側のケースの設計・製作準備を行う。
8 回 HEPTA-Satのケース作成(2) HEPTA-Satの外側のケースの作成を行い、外に持ち出せるようにする。
9 回 HEPTA-Satを用いた環境データ採取その1 遠野山、城ケ丘公園、本校グランド、緑地公園などに行き、GPSデータ、緯度・経度、電圧値などをそれぞれの場所で観測する。
10 回 データ結果報告会 9回目の授業で採取したデータについて報告を行い、得られたデータに問題がないか確認する。
11 回 HEPTA-Satへのセンサ付加 HEPTA-Satに温度、湿度、気圧センサを付加する。
12 回 HEPTA-Satへ付加したセンサの有効化 HEPTA-Satへ付加したセンサからデータの取り込み、保存ができるようにプログラムを構築する
13 回 基地局ソフトの更新 基地局ソフトに温度、湿度、気圧データを表示できるようにプログラムの改良を行い、温度と気圧から高度を算出し、高度も表示できるように改良する。
14 回 ケース改良 付加センサを取り付けられるように、ケースを改良する
15 回 HEPTA-Satを用いた環境データ採取その2 遠野山、城ケ丘公園、本校グランド、緑地公園などに行き、付加した値を加えたデータなどをそれぞれの場所で観測する。
16 回 報告会 高度の算出データが正しいかどうかを報告会を通じて確認する。
【到達目標】本科で学んだ電気電子・情報・計測制御関連教育の集大成として、その知識・能力を確実なものとして整理し、それを製品として具現化することを目標とする。
【徳山高専学習・教育目標】B1【JABEE基準】1(2)d-3,e,g,i
【評価法】総合的な知識がどの程度身についたかを評価の基準とする。最終的な評価は、報告書40%、製品40%、発表20%で行う。
【テキスト】
【関連科目】本 科:電気電子・情報・計測制御関連のすべての科目
専攻科:機械制御工学総合演習(1年)、回路応用設計(1年)