工作実習I(Workshop Practice I)
本科選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
機械電気必修1年2演習三浦靖一郎
【授業の概要】
 科学技術に関する専門科目と並行または先取りしてモノづくりの実習を行い、実際のモノづくりに必要な基礎的スキルを習得する。具体的には、手仕上げ、溶接、旋盤、フライス盤、NC基礎などの機械系に必要な工作、テスターの使い方やライントレース車の製作を通して電気電子系に必要な工作および電気工事士の資格取得に向けた電気工事の基礎実習を取り扱う。
 また、実習作業を通じ、協調性・責任感・勤労精神など技術者として望まれる態度や習慣を身につけ、災害防止と安全の心得を体得する。
【授業の進め方】
 クラスを5班に分け、1テーマ6週間の実習を順次回ることにより、年間5テーマの実習を行う。毎回の実習は、最初に作業手順の説明を行い、その後は個人単位で作業を進めていく。 本科目は1年次における必修得科目である。
【授業計画】
【年間スケジュール】

  ガイダンス   実習概要と安全講習
 
  手仕上げ    概要と安全
          けがき作業
  材料の切断
          やすり仕上げ
          穴あけ作業
          ねじ立て

  電気・電子   電子工作基礎
          デジタルテスターの使い方
          ライントレース車の製作
          電気工事の基礎1
          電気工事の基礎2

  溶接      概要と安全
          アーク溶接の基本操作
          その他の溶接法
          ガス切断

  フライス盤   概要
          基本操作
          正面フライス加工
          エンドミル加工

  旋盤・NC基礎  ノギスによる測定
          ピンの製作
          NC工作機械の基礎(ワイヤ放電加工機・レーザ加工機)
【到達目標】 実習作業を通じ、協調性・責任感・勤労精神など技術者として望まれる態度や習慣を身につけ、災害防止と安全の心得を体得することが最低限の目標である。また、工作に必要な基礎的スキルを身につけ、より高度な技術や理論の理解につながることを期待する。
【徳山高専学習・教育目標】B1【JABEE基準】
【評価法】(学年末評価)=(毎回のレポート点)×0.5+(実習態度)×0.5
 レポート提出期限は実習後2日以内とし、期限に遅れた場合は大幅に減点する。
全レポート中に一つでも提出のない場合があれば不可とする。
【テキスト】教科書:嵯峨常生、中西佑二 他「機械実習1,2(三訂版)」(実教出版)
【関連科目】工作実習II、創造製作I、コンピュータ制御、創造製作II、機械の基礎、電気の基礎