工学セミナー(Engineering seminar in Civil Engineering and Architecture)
本科選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
土木建築選択4年1演習海田辰将(学級担任) CA全教員
【授業の概要】
本授業では、学生の進路に応じた具体的な指導・サポートを行う。学生は自分の希望により民間就職コース、進学コース、公務員コースにそれぞれに分かれ、下記に示すようなそれぞれのコースで将来に向けての能力を蓄積していく。また以上のコースとは別に建築士コースがあり、建築士コースでは以上のコースを選択しながらも二級建築士合格に向けた能力を養っていく。
【授業の進め方】
各コースで異なるが、演習内容等は学生の希望を取り入れるなど、できる限り学生の主体性を重んじて進める。年度途中でのコース変更については、学生自身の希望進路に応じるため、柔軟に対応する。
【授業計画】
第1回:希望コース調査と割り振り決定(担任)
第2回以降:下記のコース別指導を実施

○民間就職コース:海田、島袋、中川、温品
民間就職コースでは、土木・建築系の『就活』をスムーズに始めるための総合的な支援を行う。
特に、インターンシップ書類やES・履歴書・自己紹介書の作成/添削に関する個別指導に力を入れる。
[前期]
・建設分野における就活基礎講座:第2〜5回(用語・求人票・企業研究など)
・インターンシップ申込書(☆)の作成、添削指導:第6〜15回
・インターンシップ先の企業研究・発表(☆):第6〜15回
[後期]
・就活に向けての準備講座:第16回
・自身のキャリア整理(☆):第17〜20回
・実際の様式を用いたES・履歴書・自己紹介書の作成演習と添削指導(☆):第21〜25回
・5年生、専攻科2年生(内定学生)から後輩へのメッセージ:第26回
・面接練習、グループディスカッション演習:第27回以降
※ 上記の項目や回数は目安であり、企業担当者による業種説明会を不定期で開催する。
※ ☆印は成績の評価対象項目である。

○進学コース:原、橋本、平栗
[前期]
進学のための動機づけと意識確立のための準備を進める
・なぜ進学するか、進学すると何が変わるか
・10年後までの目標、計画作り
・進路先の情報収集
・英語力および数学力向上トレーニング
・個人面談
・専攻科入試および大学編入試の説明
・専攻科受験数学I〜II
・試験問題の実施と解説
・専攻科入試 専門科目(構造力学・土質/地盤工学・水理学・建築計画・建築構造・建築環境)
・TOEIC英語対策と単語試験

[後期]
進路先の確定を行い、資料収集等の準備を行う。また、卒業研究の準備を行う。
・進学先の絞り込みと編入学試験の情報収集
・受験スケジュールの作成
・進路先情報収集
・受験体験記(5年生および専攻科生との懇談)
・英語力向上トレーニング
・卒業研究テーマの決定(後期後半)
・個人面談
・A〜G大学における編入試試験
・卒業生および5年生の話
・まとめ

○公務員コース:上、渡辺、目山、桑嶋
[前期]
 公務員受験の心構えと公務員受験スケジュールの説明と教養問題(判断推理、数的推理)の演習を行う。
 演習では学生に練習問題を割り当て、解説をさせる。
(数的推理)
 方程式、不等式、整数、比・割合、速さ・距離・時間、座標・グラフ・数列、平面図形、空間図形、場合の数、確率
(判断推理)
 論理・集合・人数、対応関係、暗号、順序関係、うそつき問題、試合と勝敗、位置関係、手順、道順、位相、軌跡、平面図形の分割構成、空間図形の分割構成、多面体、展開図
国家公務員教養試験

[後期]
 専門科目の練習問題の解答と解説

○建築士コース:古田、劉
 本科卒業時に受験可能な2級建築士試験問題を解き、解答解説をする。
[前期]
 学科I(建築計画)、学科II(建築法規)、学科III(建築構造)、学科IV(建築施工)の4つの学科試験科目を各5回に分け、前期に約3回、分野ごとに演習問題を実施し、解答のうえ解説する。
[後期]
 後期は各学科試験科目の残りについて、分野ごとに演習問題を実施し、解答のうえ解説する。
 学科試験演習終了後は、製図試験の課題に挑戦し、木造とRC造を各1課題実施し総合評価する。
【到達目標】本授業の到達目標は、学生が自分の進路について真剣に考え、目標を設定し、計画をたて、実行できるようになることである。
【徳山高専学習・教育目標】B2【JABEE基準】1(2)g,h
【評価法】民間就職コース:上記の☆印の項目について、総合的に評価する。
進学コース:英単語熟語のテストと数学の演習で評価する。
公務員コース:公務員模擬試験と単元毎の練習問題を総合して評価する。
建築士コース:資格取得が目標であるため、成績評価の対象としない
【テキスト】民間就職コース:特になし(自身の就活に向けた記録用のノートを1冊準備すること)
進学コース:クオーター、シドニイ・シェルダン、英語は絶対勉強するな、チョン・チャンヨン
公務員コース:上・中級公務員 判断推理、数的推理(実務教育出版)
【関連科目】