生命科学(Life Science)
専攻選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
専門基礎必修2年後2講義天内和人 根来宗孝
【授業の概要】
人類が手に入れた最も重要で価値のあるものは、科学と民主主義だといわれている。しかし、科学は多くの点で両刃の剣である。なかでも生命科学は21世紀の科学とも言われ、今後ますます重要な分野として発展して行くと思われる。本講義では、両刃の剣としての科学のうち、現代生命科学の基礎を中心に講義を行い、その上に立って、人間観や社会観について共に考え議論する。講義の一部(課題発表)は宇部高専専攻科、呉高専専攻科との共同講義として実施する。なお講義の一部は英語で実施する。
【学修の進め方】
資料をもとに、講義や実験を行い、それぞれの領域ごとに学習シートを配布する。学習シートにより学習目標を明確にするとともに、ミニッツペーパーなどにより理解度の確認を行う。講義の内容を確実に理解するため、学習シートに含まれる課題を確実に実施する等の自学自習が必須である。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 イントロダクションー現代の生命科学ー(天内) 現代の生命科学の概要
2 回 発生工学 発生工学の基本概念
3 回 受精と生殖工学 受精のメカニズムと生殖工学
4 回 初期発生と奇形学 多細胞生物を作り出す過程
5 回 実験 DNA抽出と電気泳動によるDNAの可視化
6 回 ボディープランI 発生遺伝子とは何か
7 回 ボディープランII シグナル伝達物質
8 回 ボディープランIII 転写調節因子とエピジェネティクス
9 回 ボデイープランIV 発生のツールキット
10 回 ボディープランV 2次場の形成
11 回 癌の原因を探る
12 回 Animal Models of Cancer Science Video (MIT)
13 回 老化と寿命 老化のメカニズム
14 回 課題発表会(宇部高専) 課題の発表会(宇部高専と合同)
15 回 期末試験 授業内容のすべて
16 回 まとめ 試験の解説、生命科学の発達と未来社会
【到達目標】生命科学の基本的な概念を理解するとともに、科学的な見方、考え方を身につける。発生工学の基本的事項を説明できる。
【徳山高専学習・教育目標】A1【JABEE基準】1(2)c-2
【評価法】現代の生命工学に関して討論会を行い、レポートを提出する。これを20点満点で評価。試験は80点満点で評価。レポートと試験の成績を合わせて100点満点で評価する。ただし授業への取組み状況や学習シートの提出状況を加味する場合がある。
【テキスト】使用しない。
毎回1〜3枚の学習シート、資料、ミニッツペーパーを配布。これを参考にしながら講義をする。
【関連科目】本科:生物基礎(1年)、化学II(2年)、生物学(4年)