本科 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | |||
機械電気 | 選択 | 5年前 | 1 | 講義 | 大西 祥作 | |||
【授業の概要】 本授業では、技術者が持っておくべき「お金」の基礎知識や考え方を学ぶ。ともすれば技術者は携わっている生産活動のなかで、品質(技術)のいいものを社会(国内外問わず)に提供することばかりに関心が行くが、社会のニーズは品質ばかりではない。お金は生産活動全般に関わる要素でありかつ生産活動の根幹を成すものでる為、お金の基礎知識を身に付け、社会に求められる製品を提供できる技術者を育成する。また、技術者の発展系としてのベンチャービジネスの起業の考え方について学ぶ。 | ||||||||
【授業の進め方】 前半は教科書を主体に、中盤は配布資料を主体に授業を進める。後半は前半及び中盤の知識を活用し、本科で学んだ創造演習I、創造演習II、創造製作I、創造製作IIなどの基礎知識や経験も動員し価値分析V(機能F/コストC)の演習を行う。 | ||||||||
【授業計画】 | 【授業項目】 | 【内 容】 | ||||||
1 回 | オリエンテーション お金と価値について |
授業の狙い、概要、進め方等について説明する。 お金という視点で設計・製造の流れを理解する。 |
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2 回 | 価値からの視点 | 価値の実現がビジネスであること理解する。 | ||||||
3 回 | 付加価値・原価とは? ものとお金の流れ (個人事業主) |
売上と原価、付加価値の関係を理解する。 個人事業主におけるものとお金の流れを理解する。 |
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4 回 | ものとお金の流れ (会社の仕事としての場合) (事業・会社を運営する場合) |
会社の仕事として製品を売る場合のお金の流れを理解する。 事業・会社を運営する立場からのお金の流れを理解する。 |
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5 回 | 設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その1) | 企業活動を「見える化」する財務諸表を理解する。 | ||||||
6 回 | 設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その2) | 損益計算書の概要を理解する。 貸借対照表の概要を理解する。 |
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7 回 | 設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その3) VB立ち上げからの視点 |
キャッシュフロー計算書の概要を理解する。 経営に必要な知識(小切手、銀行融資他) VBにおける事業計画書のポイントを理解する。 |
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8 回 | 中間試験 | 中間試験を実施して理解度を確認する | ||||||
9 回 | ベンチャー企業の成長マネジメント | 成功する起業家の特徴や成功の原則を学ぶ。 | ||||||
10 回 | 契約の基本的知識 コスト積算・見積の基本的知識 |
契約書の基本的知識や注意すべき事項を学ぶ。 コスト積算や見積上の基本的事項を学ぶ。 |
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11 回 | バリューエンジニアリング(VE)の概要 | VEの定義、特徴、手順について理解する。 グループ単位でVEのテーマを選定する。 |
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12 回 | VE(ステップ1) | グループ単位でテーマに対し機能定義を行う。 | ||||||
13 回 | VE(ステップ2) | グループ単位で機能の価値分析V(=機能F/コストC)評価を行う。 | ||||||
14 回 | VE(ステップ3) | グループ単位で代替案の検討と提案を行う。 | ||||||
期末試験 | 本授業で学んだ内容の理解度について確認する | |||||||
15 回 | 答案返却など | 価値分析結果をグループ単位で発表し、本授業で学んだことを再確認する。 | ||||||
【到達目標】 | 生産活動の根幹であるお金と生産活動の関わりを理解し、社会が求めている価値を創造、増大させることが出来るスキルを身に付けること。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | C2 | 【JABEE基準】 | 1(2)d-4 | |||
【評価法】 | 中間(40%)・期末(40%)の定期試験(2回)及びVE結果発表(20%)で評価し、60点以上を合格とする。 | |||||||
【テキスト】 | 設計者に必要なお金の基礎知識 付加価値創造の考え方と手段 (畑村陽太郎他著 日刊工業新聞社) 参考図書:ベンチャー企業(日経文庫1303 日本経済新聞社 松田修一著) | |||||||
【関連科目】 | 本科:創造演習I・II(1・3年)、創造製作I・II(2・4年)、知的財産権(3年)、自己提案型卒業研究(5年) |