コンピュータの基礎知識(Introduction to Computer Science)
本科選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
情報電子必修1年前1講義室谷英彰 宮崎亮一
【授業の概要】
パソコン上で動作するフリーUNIX をベースとしたコンピュータシステムについて、その操作方法と、仕組みについて説明を行う。また、いくつかのアプリケーションソフトを使用して、コンピュータのなかで情報がどのように取り扱われているかを学ぶ。さらに、基本的な専門用語について解説するとともに、実際に演習を多く行うことで、理解を深める。
【授業の進め方】
毎回、教室での講義と、情報処理センターでの演習を行う。授業の前半で講義や解説を行い、授業後半に情報処理センターへ移動し、実際に演習を行う。タッチタイピングなどは授業時間以外での自主演習も必要になる。適時小試験を行うことで理解度を確認する。この科目は卒業までに必修得である。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 コンピュータの構成 パソコンと、パソコンの上で動作するオペレーティングシステム(OS)について学ぶ。
2 回 演習に使用するコンピュータの使用方法 パソコン上で動作するUNIX(PC-UNIX)について、起動方法、ログイン、その他基本的な使用方法について学ぶ。
3 回 ネットワーク利用上の注意 校内ネットワーク、学外ネットワークの概要と、使用する上での注意事項。
4 回 タッチタイピング キーボード配列、指のホームポジションなどについて学び、タッチタイピング練習ソフトを使った演習を行う。
5 回 X Window System の基本操作 小試験(キーボード配列)
PC-UNIX の GUI(Graphical User Interface) である X Window System(X) についてその基本的な操作について学ぶ。
6 回 文章作成 小試験(記号、用語)
テキストエディタ(Emacs) を用いたテキストファイルの作成方法について学ぶ。
7 回 ファイルについて ファイルとは何か、ファイルの種類、ファイル操作に関するコマンドについて学ぶ。
8 回 演習 これまでのタッチタイピング、X の操作、テキストファイルの作成などに関する演習を行う。
9 回 ディレクトリについて ディレクトリとは何か、ディレクトリの種類、パス名、ディレクトリに関するコマンドについて学ぶ。
10 回 電子メール 小試験(用語、コマンド、その他)
電子メールの仕組みと、本校のシステムについて学ぶ。メールリーダとして Sylpheed を用いたメールの送受信の方法を学ぶ。
11 回 演習 ファイル、ディレクトリ、電子メールに関する演習を行う。
12 回 画像ファイルについて コンピュータのディスプレイの仕組みや、画像ファイルの種類などについて学ぶ。また、実際の画像ファイルの表示や、変換、印刷方法について学ぶ。
13 回 演習 実際の画像ファイルを用いて、画像ファイルの種類による特徴を学び、画像の変換、編集などの演習を行う。
14 回 ドローイング ベクトル形式の画像データについて学び、Tgifという作図ソフトを用いて、実際に作図を行ってみる。
期末試験 用語、ファイル、ディレクトリ操作関係のコマンド、各種ファイル、ネットワークなどに関する出題。
15 回 答案返却など 試験の解答を行う。また、これまでの内容に関連した課題について演習を行う。
【到達目標】これから5年間使用していくコンピュータシステム(UNIX)の利用ができるようになることと、基本的な専門用語を理解し、自分の言葉で説明できるようになることを目的とする。また、単にアプリケーションソフトが使えるようになるだけではなく、その仕組みや、内部で情報がどのように扱われているかを理解する。
【徳山高専学習・教育目標】B1【JABEE基準】
【評価法】小試験(20%)、演習課題(30%)、試験(50%)の結果を総合して評価する。
【テキスト】九州工業大学情報科学センター編「デスクトップLinuxで学ぶコンピュータ・リテラシー」(朝倉書店)
【関連科目】コンピュータ演習(1年)