測量実習(Surveying Practice)
本科選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
土木建築必修2年2演習渡辺勝利 桑嶋啓治 島袋淳 海田辰将
【授業の概要】
 測量学1の講義で学んだ知識を踏まえて実習を行い、測量機器の性能、取り扱い方法、測量方法、データ処理の方法などを習得させる。
【授業の進め方】
 本実習は、測量器具を使用して作業を行う外業とそれによって得られたデータを処理する内業に分かれている。実習は予め作成され4人程度の班単位で行う。各実習項目の始めに実習の内容を説明し、その後班単位で測量を開始する。レポートは項目毎に各個人が作成し、期日までに提出する。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 測量実習の実施要領の説明 測量実習の進め方、器具貸し出し方法等の説明、班編制を行う。
2 回 水準測量(1) レベルの操作法、据え付けの方法、取り扱い上の注意事項を習得する。
3 回 水準測量(2) 平坦な地盤おいて測点の標高を計測する方法を習得する。
4 回 水準測量(3) 傾斜した地盤において、各測点における標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
5 回 水準測量(4) 傾斜した地盤において、各測点における標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
6 回 角測量(1) トランシットの操作法、据え付けの方法、取り扱い上の注意事項を習得する
7 回 角測量(2) 水平角の測定法として単測法を実習する。
8 回 角測量(3) 水平角の測定法として倍角法を実習する。
9 回 角測量(4) 水平角の測定法として方向法を実習する。
10 回 角測量(5) 倍角法の実技試験を行う。
11 回 角測量(6) 方向法の実技試験を行う。
12 回 曲線設置(1) トランシットによって単曲線を設置する方法を2週に渡って実習する。
13 回 曲線設置(2) トランシットによって単曲線を設置する方法を2週に渡って実習する。
14 回 距離測量(1) 布巻き尺、綱巻き尺を使用して、距離測量を行い、実技とデータ処理の方法を習得する。 
15 回 距離測量(2) 光波距離計を用いて距離測量を行う。光波距離計の原理、操作法を習得する。
16 回 支距測量 巻き尺を用いて簡易に地形図を作成する方法を習得する。
17 回 トラバース測量(1) トランシット、光波距離計を用いて閉合トラバースの測量を5週に渡って行う。角測量を行う。
18 回 トラバース測量(2) トランシットによって各測点の角測量を行う。
19 回 トラバース測量(3) トラバースの光波距離計によって測点間の距離を測定する。
20 回 トラバース測量(4) 角測量、距離測量の結果を用いてトラバース計算を行い、精度を確認する。
21 回 トラバース測量(5) 測量の精度に合格した班は、平面図の作成を行い、不合格の班は修正のため、再度測量を行う。
22 回 スタジア測量 トランシットによる簡易距離測定の方法を習得する。
23 回 平板測量(1) 平板の据え付け方、平板、アリダードの使用上の注意を習得する。
24 回 平板測量(2) 道線法の実習を行う。
25 回 平板測量(3) 後会法の実習を行う。
26 回 平板測量(4) 道線法を用いて、平板測量によるトラバース測量を行う。
27 回 平板測量(5) 道線法を用いて、平板測量によるトラバース測量を行い、既成のトラバースと比較する。
28 回 平板測量(6) 既成のトラバースを用いて、地物、地形、道路を細部測量により図上に描き込む。
29 回 平板測量(7) 細部測量を進め、地物等の取り残しがないか注意しながら測量を行う。
30 回 平板測量(8) 細部測量の成果を清書し、地形図を作成する。
【到達目標】 測量1で習得した測量に関する知識を踏まえ、測量器具の使用方法、各種測量の方法、データ処理の方法を理解し、レポートをまとめることができること、また、班で協力して実習が遂行できることである。
【徳山高専学習・教育目標】A1【JABEE基準】
【評価法】 本実習の学年末の評価は、実習態度とレポートおよび角測試験結果を総合して、以下のように行う。
 学年末評価=実習態度評価×0.4+レポート評価×0.4+角測量試験結果(倍角法+方向法)
*実習態度評価は100を満点として評価する。
*レポート評価は100を満点として評価する。
*角測量試験は各10を満点として評価する。
【テキスト】土木学会測量実習指導書
徳山高専測量実習指導書
【関連科目】測量学1(1年生)
測量学2(2年生)