本科 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | |||
土木建築 | 必修 | 4年 | 2 | 講義 | 目山直樹 | |||
【授業の概要】 建設技術者として必要な都市計画・地域計画の基本的な知識や考え方、都市計画の各分野における方法論、計画論を事例を通して学習する。 講義と演習で構成する。講義には学習シートを使用する。必要に応じて参考資料を提示する。演習課題はレポート作成とプレゼンテーションを行う。 | ||||||||
【授業の進め方】 毎回、講義や視聴覚教育、演習を行いながら学習を進めることを基本とする。学習シートは、各項目ごとに理解度の確認のために使用する。その内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。 また、授業アンケートは、前期末試験前と学年末試験前の授業で行う。 | ||||||||
【授業計画】 | 【授業項目】 | 【内 容】 | ||||||
1 回 | 都市計画ガイダンス | 地域・都市・農村のとらえ方、都市計画の考え方、都市計画の理念等を概説する。講義方針と演習課題を説明する。 | ||||||
2 回 | 都市と都市計画の歴史 | 古代・中世・近世・近代の都市史・都市計画史について西洋、中国などの事例を中心に概説する。現代の都市計画事例について、諸外国の事例や日本の事例を概説し、今後の学習につながる部分について紹介する。 | ||||||
3 回 | 都市計画と国土の利用 | 国土の成り立ちと国土利用計画、国土の総合開発計画、大都市圏や地方圏の開発計画、地域区分と広域生活圏レベルの計画について学習する。 | ||||||
4 回 | 都市の構成要素1 道路とサーキュレーション |
都市における道路や道路網の位置づけ、道路の段階構成、道路空間について学習する。 | ||||||
5 回 | 都市の構成要素2 建築と敷地 |
建築の形態を規定する基本的要因、建築に関する都市からの規制について学習する。 | ||||||
6 回 | 都市の構成要素3 緑と都市オープンスペース |
緑地・オープンスペースの意味、機能、分類、段階構成について学習する。 | ||||||
7 回 | 都市計画の調査方法1 都市の把握と解析(課題1) | 市街地規模や都市空間の捉え方を学習し、都市空間構成の実態把握、計画及びその実現について学習する。 | ||||||
8 回 | 中間試験 | 都市と都市計画の概念を理解し、都市の構成要素や都市の解析手法などを理解しているかを確認する。 | ||||||
9 回 | 答案返却・解答・解説 都市計画の調査方法2 計画策定の計量モデル(課題2) |
中間試験を解説し、今までの重要点を確認する。 調査のためのデータや調査方法論等をいくつかの事例を通して学習する。 |
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10 回 | 都市と居住 近隣住区論の適用 |
近隣住区論とニュータウンの計画・設計について、事例をもとに学習する。 | ||||||
11 回 | 都市空間構成の計画 |
市街地規模や都市空間の捉え方など、都市空間構成の計画及び実現手法について学習する。 | ||||||
12 回 | 都市施設の計画1 都市交通計画 |
都市交通の種類、交通機関等の概要、起終点調査、交通需要推計の方法論、交通需要マネジメントについて学習する。 | ||||||
13 回 | 都市施設の計画2 公園緑地計画 |
公園・緑地の概要、都市公園法など法制度の基本と、パークシステム(公園緑地系統)について学習する。 | ||||||
14 回 | 都市施設の計画3 その他の都市施設の計画 |
供給処理施設などの都市施設の計画について学習する。 | ||||||
期末試験 | 計画策定の計量モデル、都市と居住、都市の空間構成の計画、都市交通計画・公園緑地計画等について出題。 | |||||||
15 回 | 答案返却など | 前期末試験の解答・解説とともに今までの重要点を確認する。 | ||||||
16 回 | 都市と環境、都市と防災 | 都市環境を理解するためのキーワードを学習する。都市災害の種類とその歴史、都市計画における防災対策の手法などについて学習する。 | ||||||
17 回 | 都市設計・都市デザイン | 都市と形、都市設計のためのキーワード、都市設計の道具と技法等について学習する。 | ||||||
18 回 | 都市計画法と法定都市計画 | 都市計画の実現手段としての都市計画法について概説し、土地利用、都市施設、市街地開発事業の事例について概観する。 | ||||||
19 回 | 土地利用の規制・誘導 | 法定都市計画における土地利用規制の内容、土地利用計画の立案事例から手法を学習する。 | ||||||
20 回 | 土地利用の分析・課題3 | 用途地域指定がされている市街地を事例に、指定後の土地利用変化を探り、市街図(1/2500)に整理して考察する。 | ||||||
21 回 | 市街地開発事業1 土地区画整理事業 |
中間試験を解説するとともに今までの重要点を確認する。土地区画整理事業の目的・概要・特徴・計画の流れ・換地・減歩方式などを事例を通して学習する。 | ||||||
22 回 | 市街地開発事業2 市街地再開発事業 |
市街地再開発事業の目的、区域、手法、計画と管理のあり方について、事例を通して学習する。 | ||||||
23 回 | 中間試験 | 都市と防災、都市設計、都市計画法、土地利用計画、市街地開発事業について出題。 | ||||||
24 回 | 答案返却・解答・解説 |
後期中間試験の解答・解説とともに今までの重要点を確認する。 | ||||||
25 回 | 都市交通プロジェクトを企画する・課題4 | 周南地域もしくは自身の出身地域の都市を事例に、都市交通プロジェクトを企画し、導入イメージを提案するレポートを課す。 | ||||||
26 回 | 地区計画と建築協定 | 地区計画制度・総合設計制度・特定街区・建築協定その他について、事例を通して学習する。 | ||||||
27 回 | 都市の景観計画 | 景観法並びに都市の景観計画策定手法について、山口県下の事例(岩国市など)を通して学習する。 | ||||||
28 回 | 課題4のプレゼンテーション | 課題4で立案したプロジェクトについて、個人でプレゼンテーションを行う。 | ||||||
29 回 | 地区計画や建築協定による街並みづくり・課題5 | 地区計画指定されているエリアとそれ以外で、街並み形成に差異があるのか、実例から演習課題として学習する。 | ||||||
期末試験 | 後期中間試験以降の単元並びに全体を通した重要点から出題する。 | |||||||
30 回 | 答案返却など | 後期末試験の解答・解説とともにに1年間の学習をふりかえる。 | ||||||
【到達目標】 | 都市計画の体系を理解するとともに、地区レベル、都市レベル、国土レベルで計画するための知識を習得する。また、さまざまな都市データに関する知識を習得し、面的・空間的に計画・設計するための技術を理解する。演習課題では、都市計画の実務に立脚した課題を設定し、知識を生かして、考え、提案する能力を養う。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | C1 | 【JABEE基準】 | 1(2)d-1 | |||
【評価法】 | 1)4回の試験結果を80%、レポート成果を20%で総合評価する。 2)学年末評価計算式 最終評価点=(前期中間+前期末+後期中間+後期末)/4×0.8+レポート2課題の得点 | |||||||
【テキスト】 | 都市計画教科書(第3版) 彰国社 都市計画教育研究会編 オリジナル教材(国内・海外の都市事例を含む) | |||||||
【関連科目】 | 建築計画(3年)、道路工学I(4年)、建築法規(5年・選択)、土木法規(5年・選択) |