創造演習(建築設計系)(Creative Practice for Architectural Design)
本科選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
土木建築必修5年前1演習古田 健一 中川 明子 石丸 和広 岡村 和典 春日 琢磨
【授業の概要】
 これまで学んだ専門知識をベースにして、建築物等の設計作業を経験し、各種コンペへの応募を目論む。この演習では特に、意図を図面に表現し、自ら説明する能力を養うことに重点を置く。建築物などの設計を通して、自分のアイディアを形にし、その形を他者に理解できるように表現するための作業、設計案の検討の繰り返しを行いながらアイデアを練り上げていく。また、決められた期限内に最終プレゼンテーション作成を行う。
【授業の進め方】
 課題説明、類例紹介の後、班ごとに分かれ、ブレーンストーミング、ディスカッション等を行い、そこでの意見を踏まえて設計作業を行い、設計発表会を実施する。思いつきをそのまますぐに形にするのではなく、思考を深め、他者の意見を取り入れながら設計を進める作業を経験する。その繰り返しにより、アイデアを練り上げて行く。この授業は、時間外の活動も求められ、授業の事前事後に各グループでの話し合い・作業が必須である。
【授業計画】
第1週:ガイダンス(メディアホール → 共同研究室)
・希望分野の選択、チーム決め、概説
 ・本授業で取り組みたい分野(構造系・建築設計系)を調査し、割り振りを決定する。
  希望者が著しく偏る場合には、分野間で人数を調整することがある。
 ・取り組みたいテーマについて調査し、その結果によってチーム編成を行う。(学年混成になることもある。)
・授業計画と課題の説明
・デザコン課題の説明 その1

第2週:敷地選定、ブレーンストーミング
・デザコン課題の説明 その2
・チーム発表
・ブレーンストーミング(課題発見、解決法の検討、模型を用いて。)

第3週から第7週:エスキス、スタディ模型作成
                  (共同研究室、第2パソコン室、各研究室)
・敷地確定
・作業手順についての説明
・班ごとに設計コンセプトを作成する。
 ・設計コンセプトを踏まえて、班ごとに具体的な設計条件を議論する。
 ・敷地を選定し、設計条件となる建物の機能、人員構成などを設定し、シートにまとめる。
・中間発表用図面(配置図:1/500、各階平面図:1/200)、施設模型(1:200)制作

※第3週以降、中間発表を除いて、毎回、授業中に各チームを5グループに分け、5分程度/各班の進捗状況確認を行う。

第8週:中間発表(共同研究室)
・設計条件を班毎に発表し、情報共有、相互評価を行う。(全班合同の中間発表)

第9週から第14週:プレゼンテーション用の模型、図面作成(共同研究室、第2パソコン室、各研究室)
・中間発表の結果を踏まえ、設計コンセプトと設計条件をもとにプレゼンテーション用の模型と図面の作成
 (配置図:1/500、各階平面図:1/200、各立面図:1/200、断面図2面:1/200)、施設模型(1:200)、敷地模型(1/500〜1/300)制作
・デザコン応募規定に沿ってプレゼンテーションボードの作成
・最終講評会用パワーポイント作成

第15週:最終講評会
・班毎に作品を展示。
・作品を発表し、外部者を含めた審査、意見交換を実施。
・発表終了後、講評を行う。
・発表は、短縮授業期間中の午後実施予定。

※各単元の提出物ごとに提出の後に、自己分析シート(課題の反省)の記入を行う。
【到達目標】1. 実際の業務に即し、チームとして自分達のアイディアを形にし、それを図面や模型に表現して説明する力を身につける。
2. チーム作業での役割分担を円滑に行う為のコミュニーション能力を身につける。
3. チームとして時間管理をしつつ、期限内に必要な質のプレゼンテーションを作成する。
【徳山高専学習・教育目標】C1【JABEE基準】1(2)d-3,e,g,i
【評価法】提出図面、模型、発表内容、授業態度で評価する。
【テキスト】必要に応じて資料配付を行う。
【関連科目】工学デザイン基礎I〜III(本科1〜3年)、工学デザインI(本科4年)、環境建設総合実験(建築系)(専攻科1年)、環境建設総合演習(建築系)(専攻科2年)