建築施工法(Architectural execution method)
本科選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
土木建築選択4年前1講義目山直樹
【授業の概要】
建築生産は発注者が企画し設計図書を仕上げそれに従って経済的に具体化するものである。現在、施工技術は多岐にわたり日進月歩しているため、施工の基本を重点に建物を造る仕組、プロセス、工事の計画、工事監理、施工法及び各論の施工技術を中心として講義を行う。
【授業の進め方】
教科書に沿った講義形式で授業を進める。補足資料や学習シートによって理解を深めることとする。施工技術の具体例として、視聴覚教材の活用や現場見学等による学習を行う。その内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 建築生産の仕組み 建設施工全般についての総論
2 回 建築工事の施工準備と施工管理 施工主から依頼され、設計図書通り出来上がるには、どうすべきかを学ぶとともに、施工管理について学ぶ
3 回 仮設工事 各論 仮設工事の基礎
4 回 基礎工事 各論 杭工事、基礎工事、土工事について
5 回 鉄筋コンクリート工事(1) コンクリートの墨出し、配管、型枠、コンクリート打設、養生等について、現場の実務
6 回 鉄筋コンクリート工事(2) 鉄筋コンクリート工事の組み立てと管理
7 回 ALC、プレキャスト工事
屋根及び防水工事
外壁工事
カーテンウォール等に対応したALCやプレキャストの取付工事について
屋根及び防水工事、外壁工事施工上の注意点    
8 回 中間試験 ここまでの内容について出題
9 回 中間試験の解答と解説
鉄骨工事(1)
中間試験の解答と解説および基本事項の復習
各論 鉄骨工事の基本を学ぶ
10 回 鉄骨工事(2) 鉄骨工事の施工上の注意点
11 回 木工事(1)在来工法 在来工法について基本を学ぶ
12 回 木工事(2)在来工法 在来工法の施工上の注意点 
13 回 木工事(3)枠組壁工法 枠組壁工法について基本を学ぶ
14 回 木工事(4)枠組壁工法 枠組壁工法の施工上の注意点    
期末試験 10〜14回までの内容について出題
15 回 答案返却など 施工上の注意点
【到達目標】受注した建築物を設計図書通りに完成し、引渡すまでの施工技術全般の基本を習得する
【徳山高専学習・教育目標】C1【JABEE基準】1(2)d-1
【評価法】テスト(中間+期末)80%、レポート20%(未提出があるものは加点しない)、授業態度等を加味して総合評価する。
【テキスト】中澤明夫・角田誠共著 初学者の建築講座・建築施工 市ケ谷出版
参考図書:建築のテキスト編集委員会編 初めての建築施工 学芸出版社
     建築施工用教材 日本建築学会
【関連科目】建築一般構造(本科3年)