応用研究(Advanced Research)
専攻選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
環境建設必修1年2研究応用研究担当教員
【授業の概要】
それぞれの分野で研究を行い、技術者、研究者として直面する問題を解決する能力、創造性等を養う。研究にあたっては最先端の理論、技術、解法などの情報を自主的に収集し、常に新しい取り組みができるよう心がけ、自らの分野の専門知識を深める。この応用研究では、特別研究の前段階の調査や研究を行う。
【学修の進め方】
各研究テーマに対して、特別研究担当教員の指導より計画的に研究を進める。
【授業計画】
各担当教員の指導のもとに研究計画を立て、応用研究を進める。
環境建設工学専攻の特別研究担当教員が主に実施している研究テーマを以下に挙げる。

○専攻の区分:土木工学、建築学
 原隆(構造系):構造部材の耐荷力特性に関する研究
  ・鉄筋コンクリートシェル構造の耐荷力解析
  ・仮設構造物の強度変形解析
  ・歴史的建造物の構造特性の分析と修復手法の研究
 
 橋本堅一(材料系):モードIIIき裂変形様式の破壊に関する研究
  ・材料のモードIIIき裂変形様式の破壊靭性評価に関する検討
  ・マグネシウム固化材コンクリートおよびモルタルの利用に関する研究
  ・石積み構造物の耐荷力と保存に関する一考察
 
 田村隆弘(構造系):鉄筋コンクリート構造の性能に関する研究
  ・鉄筋コンクリート部材のひび割れに関する研究
  ・鉄筋コンクリート構造物の耐久性に関する研究
  ・コンクリート舗装に関する研究
 
 海田辰将(構造系):老朽化した鋼構造物の維持管理に関する研究
  ・腐食した鋼構造物および鋼部材の残存耐荷力評価
  ・鋼構造物の合理的な点検法・性能回復技術
  ・耐候性鋼材の耐久性向上に関する研究

○専攻の区分:土木工学
 上俊二(地盤系):各種地盤材料の力学特性に関する研究
  ・マグネシウム系固化材による改良土の力学的特性に関する研究
  ・超音波を用いた細粒材料の減容化特性に関する研究
  ・豪雨および特殊土壌に対応した法面保護フィルターの開発に関する研究
 
 佐賀孝徳(水理系):乱流の組織構造と流速変動特性に関する研究
  ・3次元角柱周りの組織構造に関する研究
  ・組織構造に誘起される瞬時流速変動に関する研究
  ・高層建築物周囲に形成される流れ場の特性
 
 渡辺勝利(水理系):開水路流れの乱流構造の解明と制御に関する研究
  ・ジグザグ粗度による湾曲流制御法に関する研究
  ・段落ち流れの側壁付近の乱流構造に関する研究
  ・柔軟植生を有する開水路流れの乱流特性に関する研究
 
 島袋淳(材料系):廃材や環境を考慮した土木材料に関する研究
  ・廃石膏、フライアッシュを用いたコンクリートに関する研究
  ・竹筋コンクリートのすべり特性に関する研究
  ・各種固化材を用いたコンクリートに関する研究

○専攻の区分:建築学
 古田健一(建築計画系):地方都市における生活利便施設再配置に関する研究
  ・地方都市における公共交通網形成計画に関する研究
  ・地方都市中心市街地の活性化に関する研究
  ・地方都市中心市街地の歩行者優先道路化に関する研究
 
 目山直樹(建築計画系):安心・安全な都市・建築空間の構築に関する研究
  ・地域社会と連携した通学路安全対策の仕組みづくりに関する研究
  ・防災教育を通じた防災まちづくりの手法に関する研究
  ・地方都市の都市計画と都市施設整備の関係性に関する研究
 
 中川明子(建築計画系):歴史的遺産の保存活用に関する研究
  ・古代ギリシャ建築の施工技術に関する研究
  ・中澤千嘉冶の社寺建築に関する研究
  ・アテネのアクロポリスにあるローマとアウグストゥス神殿の石材接合技術に関する研究
 
  平栗靖浩(建築環境系):音、空間、人に関する研究
  ・ノイズマップを活用した騒音評価に関する研究
  ・多群会話空間における会話しやすさに関する研究
  ・屋外音響伝搬シミュレーションに関する研究
【到達目標】自主的に調査や実験等を計画・遂行し、継続して研究に取り組むことができるようになる。
【徳山高専学習・教育目標】C2【JABEE基準】1(2)f,h
【評価法】指導教員の全体評価(取り組み、理解度、達成度、レポート)70%、その他の教員のプレゼンテーション評価30%とし、総合評価する。
【テキスト】特別研究論文集等
【関連科目】全ての科目