本科 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | |||
機械電気 | 必修 | 1年後 | 1 | 講義 | 池田 光優 張間 貴史 | |||
【授業の概要】 機械工学における各分野(材料力学、水力学、熱力学、機構学等)の要素を全て持つ機械構造物である、モーターサイクルに着目し、それぞれの分野の基礎項目を理解することを目的とする。必履修科目である。 | ||||||||
【授業の進め方】 2~3週で1分野の講義・体験実習を行う。座学が中心の分野もあれば、実験が中心の分野もある。各分野の題材は、モーターサイクルで使われている構成部品とする。各分野毎にレポートを課し、その完成度で評価する。 | ||||||||
【授業計画】 | 【授業項目】 | 【内 容】 | ||||||
1 回 | オリエンテーション モーターサイクルと機械工学 |
授業のオリエンテーションを行い、モーターサイクルの構成部品について理解する。 | ||||||
2 回 | 測定機器、工具の使い方(1) | 丸棒や角材の寸法の測定を通して、ノギス、マイクロメーターの使い方を理解する。 | ||||||
3 回 | 測定機器、工具の使い方(2) | タイヤのパンク修理等を通して、の工具の使い方を理解する。(レポート1) | ||||||
4 回 | フレーム(1) | モーターサイクルのフレームの歴史と形状の変遷について理解し、模型モーターサイクルのフレームを用いてフレームの寸法を測定する。 | ||||||
5 回 | フレーム(2) | 同じ断面積を持つ中空丸棒と中実丸棒を用いてどちらの断面形状の方が強度が高いか調査する。 | ||||||
6 回 | フレーム(3) | 丸形断面形状と角形断面形状を持つ棒を用いてどちらの断面形状の方が強度が高いか調査する。 | ||||||
7 回 | フレーム(4) | フレーム形状、棒材の断面形状と強度の関係についてレポートにまとめる。(レポート2) | ||||||
8 回 | ブレーキ(1) | モーターサイクルの油圧ディスクブレーキの構造とパスカルの原理について理解する。 | ||||||
9 回 | ブレーキ(2) | ブレーキレバー作動力とブレーキフルード圧力の測定実験。作動力と圧力の関係をグラフにする。 | ||||||
10 回 | ブレーキ(3) | 実験および計測結果からブレーキ制動トルクを計算し、油圧ディスクブレーキの動作原理をレポートにまとめる。(レポート3) | ||||||
11 回 | エンジン(1) | エンジンの構造、動作原理について理解し、エンジンの熱効率について理解する。 | ||||||
12 回 | エンジン(2) | ミキサーを用いてジュールの実験を行い、熱エネルギーと機械仕事の関係を理解する。 | ||||||
13 回 | エンジン(3) | エンジンの性能評価実験を行い、エンジンの熱効率について理解を深める。 | ||||||
14 回 | エンジン(4) | エンジンの性能評価に関してレポートのまとめ方のポイントを説明し、レポート作成を行う。(レポート4) | ||||||
15 回 | まとめ | 本講義を通じて得られた知識を確認する。 | ||||||
【到達目標】 | モーターサイクルの各構成部品で用いられる工学の基礎項目を理解し、高学年で受講する各授業への導入をスムーズにできるようにする。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | A1 | 【JABEE基準】 | ||||
【評価法】 | 総合評価=(工具の使い方実習評価25%)+(フレーム分野学習レポート評価25%)+(ブレーキ分野学習レポート評価25%)+(エンジン分野学習レポート評価25%) | |||||||
【テキスト】 | 各分野ごとにプリント配布 | |||||||
【関連科目】 | 機械工学分野全般 |