本科 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | |||
情報電子 | 必修 | 2年後 | 1 | 講義 | 義永常宏 | |||
【授業の概要】 情報工学全般の基礎となる離散数学の入門教育である。前半は集合を対象に集合の概念、集合と命題について学習する。後半は論理を対象に命題の真偽、論理式の変形、推論、スイッチ回路・論理回路への応用、更に述語論理について学習する。 | ||||||||
【授業の進め方】 毎回、例題を課しながら学習を進める。また、授業内容の区切りごとに演習を行い、あいまいな理解の状態をなくすようにしていく。学習シートは演習で代用し、理解度の自己チェック、質問などが行なえるようにする。 | ||||||||
【授業計画】 | 【授業項目】 | 【内 容】 | ||||||
1 回 | オリエンテーション 集合とは何か |
シラバスに基づきオリエンテーションを行った後、集合の概念、集合の種類とその表現法を学ぶ。 | ||||||
2 回 | 集合間の関係 | 包含関係、交差関係、分離関係と補集合を学ぶ。 | ||||||
3 回 | 集合演算とベン図 | 集合演算に必要な記号の習得と、ベン図と対応させた集合演算の基礎を学ぶ。演習。 | ||||||
4 回 | 集合演算法則 | 分配則、結合則、ド・モルガンの法則を学び、集合演算方法を習得する。演習。 | ||||||
5 回 | 集合演算による式の簡単化 | 各種集合式の簡単化を演習により習得する。 | ||||||
6 回 | 集合の要素の個数 | 加法定理をもとに、要素の個数の計算法を習得するとともに、確率との関係を学ぶ。演習。 | ||||||
7 回 | 集合に関するまとめ | 集合に関するまとめを行うとともに、総合的な演習を通して理解を深める。演習。 | ||||||
8 回 | 中間試験 | 上記項目に関する理解度を確認する。範囲は試験前に通知する。 | ||||||
9 回 | 命題論理(1) | 命題の定義とその真理値、論理演算子について学ぶ。 | ||||||
10 回 | 命題論理(2) | 論理式の定義、解釈とその真理値、真理値表について学ぶ。演習。 | ||||||
11 回 | 命題論理(3) | 推論の基礎となる恒等式と矛盾式、論理式の変形、論理式の同値性について学ぶ。 | ||||||
12 回 | 命題論理(4) | 命題論理のスイッチ回路への応用、論理回路への応用、その基礎となるブール代数について学ぶ。演習。 | ||||||
13 回 | 述語論理(1) | 論理命題の限界を理解するとともに、述語とその論理的表現法について学ぶ。 | ||||||
14 回 | 述語論理(2) | 変数と量子化(全称記号、存在記号)、論理式の解釈について学ぶ。演習。 | ||||||
期末試験 | 上記項目に関する理解度を確認する。範囲は試験前に通知する。 | |||||||
15 回 | 答案返却など | 試験の解説を行う。 | ||||||
【到達目標】 | (1)集合演算、論理演算ができるようになること。 (2)命題の真偽の判定法を理解すること。 (3)量子化を用いて、命題を述語論理の論理式として表現できること。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | A1 | 【JABEE基準】 | ||||
【評価法】 | 学年末成績は定期試験成績2回の平均(90%)、演習(10%)を基本に行う。 演習の成績は、正解、不正解ではなく、演習を行なったことを評価する。特別課題等を課し、評価に加える場合もある。 | |||||||
【テキスト】 | ノート講義 | |||||||
【関連科目】 | 本科:情報数学(3年)、ディジタル回路(3年)、確率(3年) |