本科 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | |||
土木建築 | 必修 | 3年 | 2 | 講義 | 上 俊二 | |||
【授業の概要】 上部構造物(建築物、橋他)を設計施工する技術者は、上部構造物に適した地盤を選定あるいは地盤改良し適切な設計施工をする知識が必要である。そこで、地盤工学基礎では土の基本的な性質とりわけ強度に大きく関係する土、水と空気の割合の構成を理解する。その上で、締め固めの仕方、土の中を通る水の量、構造物を建設した場合の地盤内応力と地盤の沈下量と時間の関係を理解する。 | ||||||||
【授業の進め方】 授業の進め方はおおむね教科書に沿って進めるが、教科書だけでは説明不足の場合は、例題集の問題を計算し、レポートとして提出する。また各単元ごとに学習シートを配布し、理解度を確認する。 | ||||||||
【授業計画】 | 【授業項目】 | 【内 容】 | ||||||
1 回 | 地盤の生成と調査・試験 | 地盤の生成、日本の代表的な特殊土、地盤の調査方法について学習する。 | ||||||
2 回 | 土の基本的な性質 土の構成 | 土の基本的な性質 土の構成について学習する。 | ||||||
3 回 | 土粒子の密度・比重 | 土粒子の密度・比重について学習する。 | ||||||
4 回 | 湿潤密度、含水比、乾燥密度 | 湿潤密度、含水比、乾燥密度について学習する。 | ||||||
5 回 | 土の締固め |
土の締固め試験、締固め特性について学習する。 | ||||||
6 回 | 間隙比、間隙率、飽和度、体積含水率 | 間隙比、間隙率、飽和度、体積含水率について学習する。 | ||||||
7 回 | 土のコンシステンシー | 土のコンシステンシー、コンシステンシー限界試験について学習する。 | ||||||
8 回 | 中間試験 | 土の基本的な性質、土の締固め、土のコンシステンシー | ||||||
9 回 | 土の粒径と粒度分布 | 土の粒径と粒度分布、粒度試験方法について学習する。 | ||||||
10 回 | 土粒子の粒形と土の構造 | 土粒子の粒形と土の構造について学習する。 | ||||||
11 回 | 土の工学的分類 | 土の工学的分類の方法について学習する。 | ||||||
12 回 | 地盤内の水の分類、不飽和地盤の水の流れ、土の凍上現象 | 地盤内の水の分類、不飽和地盤の水の流れ、土の凍上現象について学習する。 | ||||||
13 回 | 飽和地盤内の水の流れ | 浸透流、ダルシーの法則、透水係数について学習する。 | ||||||
14 回 | 室内透水試験 | 定水位透水試験、変水位透水試験について学習する。 | ||||||
期末試験 | 土の粒径と粒度分布、土の工学的分類、地盤内の水の流れ | |||||||
15 回 | 答案返却など | 答案を返却し、解説する。 | ||||||
16 回 | 現場透水試験 | 揚水による現場透水試験方法(被圧地下水、自由地下水)を学習する。 | ||||||
17 回 | 流線網と浸透流量 | 流線網の描き方と浸透流量の求め方について学習する。 | ||||||
18 回 | 浸透水圧と有効応力 | 浸透水圧と有効応力の関係について学習する。 | ||||||
19 回 | 地盤内応力の定義、土の自重による地盤内応力 | 地盤内応力の定義、土の自重による地盤内応力(鉛直応力・水平応力)について学習する。 | ||||||
20 回 | 集中荷重・線荷重・帯状荷重による地盤内応力 | 地表面に集中荷重、線荷重、帯状荷重が作用する場合の地盤内応力について学習する。 | ||||||
21 回 | 長方形等分布荷重・円形等分布荷重による地盤内応力 | 地表面に長方形等分布荷重・円形等分布荷重が作用する場合の地盤内応力について学習する。 | ||||||
22 回 | 構造物基礎の接地圧、主応力とモールの応力円 | 構造物基礎の接地圧、主応力とモールの応力円について学習する。 | ||||||
23 回 | 中間試験 | 現場透水試験、浸透流と浸透水圧、地盤内応力 | ||||||
24 回 | 圧縮と圧密、土の圧密現象 | 圧縮と圧密、土の圧密現象について学習する。 | ||||||
25 回 | テルツァギーの一次元圧密理論 | テルツァギーの一次元圧密理論を学習する。 | ||||||
26 回 | 圧密試験(1) | 圧密試験方法とデータの整理方法(圧密係数、体積圧縮係数)について学習する。 | ||||||
27 回 | 圧密試験(2) | 圧密試験方法とデータの整理方法(圧密降伏応力、圧縮指数)について学習する。 | ||||||
28 回 | 圧密沈下量の算定 | 粘土地盤の圧密沈下量の算定方法について学習する。 | ||||||
29 回 | 圧密沈下時間の算定 | 粘土地盤の圧密沈下量の算定方法について学習する。 | ||||||
期末試験 | 圧密と地盤沈下 | |||||||
30 回 | 答案返却など | 答案を返却し正解答を示す。 | ||||||
【到達目標】 | 地盤工学基礎では、まず土の基本的な性質を理解すること。その上で、地盤内を流れる浸透流を理解すること。さらに、地表面に載荷された荷重による地盤内応力を理解する。粘土地盤が地盤内応力により、圧密沈下するので、最終沈下量と時間の関係を理解する。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | A1 | 【JABEE基準】 | ||||
【評価法】 | 80%(4回の定期試験)、20%(学習シート、課題等)で総合的に評価する。 なお、学習シート、課題などはすべて提出することで評価の対象とする。 | |||||||
【テキスト】 | 環境・都市システム系教科書シリーズ3 土質工学:コロナ社:赤木知之、吉村優治、上俊二、小堀慈久、伊藤孝 | |||||||
【関連科目】 | 地盤工学(本科4年)、基礎構造学(本科5年)、道路工学II(本科5年)、土質力学(専攻科1年) |