専攻 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | |||
教養 | 必修 | 1年後 | 2 | 講義 | 一色誠子 | |||
【授業の概要】 本授業では、論理的な思考に基づく論理的な日本語表現(記述力)を高めることを目標とする。まず、自身の日本語力・日本語表現能力を確認し自覚することから始める。また、論理力を高めるための準備として、文の構成や組み立ての分析・読解を実施し、論理的な文章を書くための基礎的な事項を理解することを求める。そして、小論文の作成と添削を繰り返すことによって論理的な日本語表現法を身につける。 | ||||||||
【学修の進め方】 論理的な文章を書くための基礎的な事項を、講義と文章の読解と分析作業で進める。また、小論文作成によって実践応用していく。毎時間の自学・自習の内容については、学習シートで実施状況を定期的にチェックをする。特に、予習として小論文作成のための準備シートは必須とし、小論文と共に提出を求める。復習として、演習問題課す。また、日本語の運用能力を確認するため「日本語検定」の受検を奨励する。なお、授業時には、国語辞書(電子辞書可)を携帯しておくこと。 | ||||||||
【授業計画】 | 【授業項目】 | 【内 容】 | ||||||
1 回 | 授業の概要と進め方について 小論文とは |
授業の概要と進め方について、シラバスを用いて説明する。「 作文と小論文の違い」「小論文作成のポイント」「課題の読み取り」「効果的な論証の方法」「客観的な材料の取り入れ方」を学習する。 | ||||||
2 回 | 読み、考え、言語化する(1) | 「まわし読み新聞」という手法 @ グループワーク | ||||||
3 回 | 読み、考え、言語化する(2) | 「まわし読み新聞」という手法 A グループワーク | ||||||
4 回 | 事実と意見の書き分け | 「事実と意見の定義」とその書き分けを学習する。 | ||||||
5 回 | 文章の構成法 | 「段落」と 「明確なアウトライン作成の三段階」 | ||||||
6 回 | 文の三原則(1) 正確な文章を書くには |
主語と述語の関係を考える。例文の書き直しによって、正確な文章の構成を理解する。 | ||||||
7 回 | 文の三原則(2) 明快な文章を書くには |
文中の語句と語句との関係や、句読点の打ち方について注目する。例文を直すことで確認していく。 | ||||||
8 回 | 時事問題の取り扱い方 (1) | 時事問題をどのように取り扱い、小論文を作成するのかについて学習する。 | ||||||
9 回 | 小論文@ 意見文(時事問題) | 「事実と意見の書き分け」、「文章の構成法」、「文の三原則」を意識して文章を作成する。 | ||||||
10 回 | 小論文@ 意見文(時事問題) | 小論文を完成させる | ||||||
11 回 | 文の三原則(3) 簡潔な文章を書くには |
「一文の長さ」、「接続詞」、「指示語」、「つなぎ言葉を使わない接続法」を意識して例文を書き直す。 | ||||||
12 回 | 時事問題の取り扱い方 (2) | 前回の小論文での時事問題の取り扱い方を検証する。 | ||||||
13 回 | 小論文A 意見文(時事問題) | 先回の小論文を添削の上返却する。全体講評の後、小論文作成に移る。 | ||||||
14 回 | 小論文A 意見文(時事問題) | 小論文を完成させる。 | ||||||
15 回 | 学習事項の確認テスト | 学習事項を確認するためのテストを実施する。 | ||||||
16 回 | まとめ | 小論文、小テスト返却と本年度の授業のまとめ | ||||||
【到達目標】 | 文章の構成や組み立てを意識して文章を作成すること、実作と添削の中で各自が文章作成にあたっての自己の課題点を見つけそれを解決することを目標とする。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | A2 | 【JABEE基準】 | 1(2)f | |||
【評価法】 | 小論文80%、小論文準備シート5%、グループワーク5%、確認テスト10%で総合評価する。 最終評価 = (小論文@+A)/2+小論文準備シート+グループワーク+確認テスト 小論文の評価は、A+(100) A(90) A-(80) B+(75) B(70) B-(65) C+(60) C(55)とする。 | |||||||
【テキスト】 | テキストは用いない。「学習シート」「小論文(添削済み)」をファイルに綴じ込むことで、一冊のテキストになるようにしている。 | |||||||
【関連科目】 | 日本語コミュニケーション(本科4年生)、国語総合 II(本科3年生) |