本科 | 選択・必修 | 開設時期 | 単位数 | 授業形態 | 担 当 | |||
一般科目 | 必修 | 3年 | 2 | 講義 | 高橋祥吾 | |||
【授業の概要】 哲学・倫理学における思考方法・推論の方法を身に付け、その方法を用いて自分で社会における諸問題について議論を形成し文章にすることができるようになることで市民社会において必要な基礎的能力を身に付ける。 | ||||||||
【授業の進め方】 教科書を用いながら講義を行う。授業中のプリントによる回答などがある。また、グループで討議することがある。 | ||||||||
【授業計画】 | 【授業項目】 | 【内 容】 | ||||||
1 回 | オリエンテーション、論証について | 授業の進め方と、論証の見分け方 | ||||||
2 回 | 道徳論証を見分ける | 論証と論証でないものを見分けることができる 論証と道徳論証を見分けることができる |
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3 回 | 接続表現を判別する | 文章において論理的に適切な接続表現を選ぶことができる 複数の主張の中から中心的主張(結論)を取り出すことができる |
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4 回 | 道徳論証を分析する | 分析の手順に従って、道徳論証を分析できる | ||||||
5 回 | 道徳推論を評価する | 手順に沿って道徳推論を評価できる | ||||||
6 回 | 道徳推論を評価する 2 | 理由が真であるか、発言者から真であるかを推測するなど、評価に必要な技術を学ぶ | ||||||
7 回 | 要約を練習する | 内容の要約を作成できる 引用に使える要約を作成できる | ||||||
8 回 | 原則の評価と概念の明確化 | グループで話し合って、概念の明確化に挑戦する | ||||||
9 回 | 道徳的論述を評価する | トムソンの議論をもとに人工妊娠中絶について、そして権利と義務の考え方を理解し、その論述を評価できる | ||||||
10 回 | 意思決定1 | 最適化戦略に基づいた意思決定を理解できる | ||||||
11 回 | 意思決定2 | 最適化戦略に基づいた意思決定を、グループで話し合って実施する。 | ||||||
12 回 | 実践的倫理の諸概念 | グループで話し合って、実践的倫理の諸概念を分析できる。 | ||||||
13 回 | 道徳原則と道徳理論1 | 功利主義について | ||||||
14 回 | 道徳原則と道徳理論2 | 義務論について | ||||||
期末試験 | これまでの内容から出題する | |||||||
15 回 | 答案返却など | 試験の解答と解説を行う | ||||||
16 回 | レポートを評価する1 | 夏休みの宿題を自分たちで評価する。文献の引用の方法を学ぶ | ||||||
17 回 | 道徳原則と道徳理論2 | 徳倫理学について | ||||||
18 回 | 道徳原則と道徳理論4 | 自由至上主義とタバコの自由について | ||||||
19 回 | 公平性と感情 | 感情と公平性のバランスについて考える | ||||||
20 回 | ロールズの自由主義 | ロールズのリベラリズムについて学ぶ | ||||||
21 回 | 人工妊娠中絶1 | 人口妊娠中絶の話を話題にしながら、引用を行う方法を理解する | ||||||
22 回 | 人工妊娠中絶2 |
パーソン論を利用して、「人格」「自己意識」などの概念などを考える | ||||||
23 回 | 動物の倫理と功利主義1 | グループワーク 教科書の情報に基づいて、功利主義者として適切な動物の倫理を導き出す。 | ||||||
24 回 | 動物の倫理と功利主義2 | グループワーク 功利主義と他の道徳理論との特徴の差異を明らかにする | ||||||
25 回 | 相対主義 | 相対主義の問題点と利点について、文化相対主義を中心に考える | ||||||
26 回 | レポートを再度評価する | 引用の仕方も含めて、再度レポートを評価する | ||||||
27 回 | 選挙のパラドクス | 選挙の意義を考えるために、投票によって生じるパラドクスを学ぶ | ||||||
28 回 | 日本国憲法を読む1 |
日本国憲法について考える | ||||||
29 回 | 日本国憲法を読む2 | 日本国憲法の改正について考える | ||||||
期末試験 | 後期の内容を中心に、1年を通しての内容を問う。 | |||||||
30 回 | 答案返却など | 試験の解答と解説を行う | ||||||
【到達目標】 | ・レポートが書けるようになる ・哲学・倫理学に関わる知識・理論・原則を理解し、文章に適用して記述することができる。 ・論証を中心に、文章を論理的に分析・評価することができるようになる。 | 【徳山高専学習・教育目標】 | A2 | 【JABEE基準】 | ||||
【評価法】 | テストの平均と、レポート、授業中の課題などで評価する | |||||||
【テキスト】 | アン・トムソン. 2012. 『倫理のブラッシュアップ : 実践クリティカル・リーズニング応用編』. 斎藤浩文, 小口裕史(共訳). 春秋社. プリント | |||||||
【関連科目】 | 倫理、技術者倫理 |