安全工学概論(Introduction to Safety Engineering)
専攻選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
教養必修2年後2講義重村哲至 他
【授業の概要】
チェルノブイリの原発事故、セベソの農薬工場の爆発事故、ボパールの猛毒ガス爆発事故など、巨大システムの事故は、一度に多数の犠牲者と広範囲の環境破壊をもたらすという現代科学技術のもろさを表わしている。また、シュレッダー事故、流水プール事故、エレベータ事故、回転自動ドアなど、わが国で引き続き起っている子供が犠牲となっている事故は、機械設備の技術の倫理的責任が問われている。本授業では、様々な工学分野における安全工学の実践例を、主に地元企業の専門家によるオムニバス形式の講義を通じて学ぶ。
【学修の進め方】
複数の講師により講義を実施し、各講義に基づいてレポートを提出する。授業内容を理解するために、予習復習が必須である。
【授業計画】
 1 オリエンテーション 講義の進め方
 2 安全の基礎知識   リスクアセスメントの基礎的な知識
 3 バイオテクノロジー バイオテクノロジーにおける安全確保の方法
 4 情報技術     情報業界の安全工学
 5 情報技術     情報業界の安全工学
 6 コンビナート 工場見学
 7 コンビナート 工場見学
 8 コンビナート コンビナート企業の安全管理
 9 発電所     火力発電所における安全工学
10 自動車     自動車の安全工学
11 ヘリコプター 技術・製品開発における安全工学
12 ヘリコプター 技術・製品開発における安全工学
13 建 築     建設関連工場等の安全管理
14 建 築     建築設計における安全工学
15 まとめ


※レポートについて:レポートは次のことに留意して作成し、提出すること。
 @文字数はA4用紙1枚以内とする(基本文字数は40字×40行、多い場合は適宜調整して1枚に納める)。
 Aレポートの最初に「タイトル」「専攻・番号・氏名」を書くこと。
 B内容は、授業を受け、学んだ内容をふまえ、「安全」の観点に立って書くこと。自分の意見も入れておくこと。
 C論旨が明快で、論理的に書かれていること。
 D文章表現、段落分け、句読点が適切で、誤字脱字がないこと。
 E提出期限を厳守すること。
【到達目標】本講義では、複数の専門家による講義を通じて、様々な工学分野における安全確保の原理とその実践について学び、安全工学の基本的考え方を身に付ける。
【徳山高専学習・教育目標】A2【JABEE基準】1(2)b
【評価法】各講師の講義に基づき課されたレポートを評価し、レポート評価の合計点をレポートの回数で割った値を最終評価とする。
【テキスト】使用しない。配布資料。
【関連科目】専攻科:技術者の倫理(2年)