哲学(Philosophy)
本科選択・必修開設時期単位数授業形態担 当
一般科目選択4年1講義小川仁志
【授業の概要】
今年度は「政治哲学」を主題として扱う。自由や平等といった古典的な概念から、テロやグローバリズムといった比較的新しい問題まで、私たちと社会を取り巻く諸問題について、本質にさかのぼって探究していく。
【授業の進め方】
毎回、授業の前半はテキストに沿って講義し、後半は自分の頭で考え、全員で討議する。
【授業計画】 【授業項目】 【内 容】
1 回 政治哲学とは何か
功利主義
政治哲学の概要について解説する。
幸福を最大化すればすむのか?
2 回 カント倫理学
リベラリズム
無条件の義務とは?
正義とは何か?
3 回 コミュニタリアニズム
リバタリアニズム
共通善なんてあるのか?
政府は必要か?
4 回 権力
デモクラシー
私たちは何に従うのか?
なぜ政治に関わらなければならないのか?
5 回 熟議民主主義
シティズンシップ
何のために話し合うのか?
市民とは誰か?
6 回 第三の道
社会主義
効率と公正は二者択一か?
みな平等だといけないのか?
7 回 多文化主義
宗教多元主義
差異は共存しうるのか?
なぜ宗教は衝突するのか?
8 回 中間試験 上記の内容から出題する。
9 回 中間試験の解答、解説
前半のまとめ
出題意図を示しながら解説していく。
前半のまとめの討議を行う。
10 回 フェミニズム
福祉国家
なぜ男女は反目し合うのか?
国家はどこまで面倒を見るべきか?
11 回 国家
市民社会
どうして国家に愛着を感じるのか?
市民社会の役割とは何か?
12 回 コミュニティ
公共性
地域社会は再生するのか?
私と社会をいかにつなぐか?
13 回 グローバリゼーション
グローバルな正義
本当に地球は一つになったのか?
なぜ他国の貧困に手を差し伸べるのか?
14 回 正戦論
テロリズム
正しい戦争なんてあるのか?
テロに同情していいのか?
期末試験 上記の内容から出題する。
15 回 答案返却など 出題意図を示しながら解説していく。
【到達目標】現実社会の問題の解決に哲学はどれだけ有効なのか、具体的問題を考察するなかで理解する。あわせて、未知の問題に対応できるよう、哲学的思考法を自分のものとする。
【徳山高専学習・教育目標】A2【JABEE基準1(1)】b
【評価法】原則として、二回の定期試験の点数を平均して評価する。
【テキスト】『はじめての政治哲学―「正しさ」をめぐる23の問い』(講談社現代新書)を使用する。また、補助教材として随時プリントを配布する。
【関連科目】倫理、心理学、技術者倫理