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本日、ここに、ご来賓並びに多数の保護者の方々をお迎えして、徳山工業高等専門学校第34回入学式及び第13回専攻科入学式を挙行できますことは、本校教職員並びに在校生一同の大きな喜びであり、ご臨席のみなさま方に対し、心から御礼申し上げます。
ただいま、機械電気工学科47名、情報電子工学科43名、土木建築工学科45名、合わせて135名の1年生、そして、下関中央工業高等学校、田布施工業高等学校及び長崎工業高等学校からの編入生4名、宇部工業高等専門学校からの転入生1名、さらに、マレイシア及びベトナムからの留学生2名、また、本校を卒業し、専攻科に進学する者16名。以上158名のみなさんの入学を許可いたしました。
新しく入学あるいは進学されたみなさん。徳山高専にようこそ。徳山高専は、みなさんを心から歓迎いたします。専攻科に進学された方々及び他の高専から転入されてこられた方を別にすれば、多くのみなさんにとって、高専における生活は、未知のものだと思います。新しい生活に対する大きな夢と期待、そしてちょっぴりと不安を胸に、そこに座っておられることと思います。
実は、私自身も、徳山高専の校長として、2日前に着任したばかりです。ですから、みなさんと同じように、夢と期待をもって、今日ここで、みなさんと一緒に新しい生活のスタートを切り、共に学びながら、これからの数年間を有意義に過ごしたいと考えています。よろしく、お願いいたします。
さて、これからも、様々な機会に、みなさんにお話しをすることがあると思いますが、その最初の機会である今日、一つだけお話ししておきたいことがあります。
今年の二月、政府のある委員会がおもしろいレポートを発表いたしました。レポートのタイトルは、「「イノベーション25」中間とりまとめ」というものです。ここで「イノベーション」とは、科学技術の進歩によって、社会が変わっていく、仕事が変わっていく、そして生活が変わっていくということです。「25」とは西暦2025年のことを意味しています。
このレポートは、技術の進歩を促す、そして進歩した技術を使いこなせるように社会の仕組みを変えていく、そういった道筋を政府に提案しようとするものです。
ここで、みなさんにお話ししたいのは、このレポートは、2025年という未来の夢を描いているということです。2025年というのは、今から18年後、みなさんがもう大人になっている未来のことです。そのとき、社会がどうなっていてほしいのか、そういった未来の夢をまず考え、その夢を実現するために現在どうすべきなのか、を考えているということです。
このレポートは、その冒頭で、2025年の日本に住むある一家の、ある一日の生活を想像し、紹介しています。両親、こども2人、そしておじいさん、おばあさんからなる6人家族のお話しです。
大変面白い未来の物語です。そこでは、家事手伝い用のかわいいロボットが登場します。掃除やお風呂の準備を手伝ってくれます。声で用事を頼むことができるし、ロボットも声で返事をすることができるようです。もうほとんど家族の一員のようです。
お母さんは、発達した情報ネットワークを使って、家にいたまま、会社の仕事をしているようです。家の中の照明は、半導体を使った省エネ型のものが使われ、家庭でのエネルギー消費もかなり減っているようです。話しの中では、お父さん、2人の子供、そして、おじいさんやおばあさんの暮らしぶりも描かれています。皆、未来の技術を使って、今より快適な生活を楽しみながら、生き生きと暮らしているようです。
これはひとつの夢です。そして、夢をもつことは大切なことです。
あの堅苦しそうな政府も、政府なりの夢をもって現在の仕事に取り組もうとしているのです。今の苦しい仕事に取り組むためには夢をもつことが必要だと、政府も考え始めたのです。夢があれば頑張ることができます。今の苦しい仕事にも取り組むことができます。
本日ここに入学あるいは進学されたみなさん。みなさんも大きな夢をもってください。
きっと、みなさんには、みなさんが徳山高専を進路として選んだときに、思い描いた夢があると思います。また、今日から始まる本校における生活の中で見えてくる新しい夢もあると思います。そういう夢をぜひ大切にしてください。
今夢であることも、その夢を持ち続けることができれば、いずれ必ず現実になる日がやってきます。みなさん自身の可能性を信じ、大きな夢を胸に、学業に、研究に、運動に、また課外活動に励んでください。
次の時代を切り開いていくのは、みなさんのような若い人たちの夢なのです。
そして、みなさんがここ徳山高専で学ぶ知識や技術は、みなさんがそれぞれに抱いている夢をかなえる大きな手段です。みなさんの夢を実現しようとするとき、たのもしい助っ人として、きっとみなさんを助けてくれます。
私をはじめ、本校の教職員は皆、それぞれの夢を、みなさんの将来に重ね合わせつつ、みなさんの持つ可能性が最大限に発揮されるよう努めることをお約束して、式辞といたします。
平成19年4月4日
徳山工業高等専門学校長
平野 千博
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