第29回卒業式・第11回専攻科修了式

祝辞 後援会長 横山博司

 ご卒業される第二十九回卒業生のみなさん、そして、第十一回専攻科修了生のみなさんおめでとうございます。保護者の皆様におかれましては、お子様方が晴れの卒業式を迎えられ、お喜びのこととお祝い申し上げます。また、生活習慣や言葉の違いを克服し、卒業を迎えられた留学生のみなさんの努力と熱意に敬意を表します。
 皆さんは、将来への希望に胸ふくらませて、本校に入学して以来、本校の学習・教育目標である「世界に通用する実践力のある開発型技術者」として成長するために、心身を鍛え、友情を育みながら、確かな知識と高い技術力を身に付けるため、日々努力されてきたことと思います。その努力の甲斐あって、本日 卒業 或いは 修了という良き日を迎えられたわけであります。
 今、皆さんは、達成感を持って学生生活を振り返り、新たな出発に向けて、それぞれの夢を思い描かれていることと思います。
皆さん方はこれから直接社会に出て仕事に就かれる人もいれば、専攻科や大学あるいは大学院に進学する人もいます。進路は様々ですが、高専で学んだことを基礎として、それぞれの場所で、必要とされる力を身につけていかねばなりません。卒業は終点ではなく、次のステップへのスタ−トラインでもあるわけです。
 現代の日本では、従来の知識では理解できないような、様々な現象が起こっています。単に記憶しただけの受験勉強的な受信型の学習だけでは、このような時代を生き抜いていくことはできません。これからの時代は、未知の問題、多様な問題に対処する力が必要とされるのです。徳山高専の目標である開発型技術者になるために、皆さん方は、身につけた知識を基にして、未知の問題に取り組んで行く事のできる能力をつけるために、いわば発信型の学習をされてきたわけです。まさにこれからの社会が必要としている思考力・創造力を育くんでこられたわけです。どうぞ自信を持って人生を切り開いていってください。
 これから皆さんは、人生の様々な局面において、色々な壁にぶつかったり悩みに苦しむことがあるかも知れません。でもそれを恐れてはいけません。そのような壁や悩みは次の段階への成長のチャンスなのです。壁をどの様に乗り越えていくか、まさにそのようなときにこそ思考力・想像力が必要とされるのです。失敗を恐れたり苦しさから逃げたり、あるいは刹那的にならないでください。後で振り返ってみると何であのようなことに悩んだかなと笑える日が必ず来ます。人は生きている限り可能性を持った存在なのです。苦しいときには家族や先生、友人のことを思い浮かべてください。必ず手助けしてくれる人がいます。あなた方のことを見守っていてくれる人が必ずいます。ひとりではないということを覚えておいてください。
 どうかこれからも学ぶ姿勢を忘れず、自らを鍛え、納得の行く人生をおくっていって欲しいと思います。
 最後になりましたが、入学時、未熟であった皆さんを、豊かな人間性のある世界に通用する技術者として育て上げて下さいました、天野校長並びに教職員の皆様に、心より感謝申し上げます。また、卒業生の皆さんの今後益々のご活躍と、一層の飛躍を期待致しまして祝辞とさせて頂きます。
                            平成19年3月13日
                   徳山工業高等専門学校後援会長 横山博司